前奏
雨粒にわたしの心を溶かして あなたの街に降り注ぐから
この恋が水にすべて溶けきればやがて雲は晴れるでしょうか?
1番
梅雨前線(雨降りの日)が長く留まって
杉の木立 紫陽花(アジサイ)や 南窓を叩く
避暑地と間違え やってきた鶯(ウグイス)
朝五時を告げる渡りの声も上書きした。
二人の距離がずっと遥か遠いから
せめてあなたの波長(ウェブ)の声をどうか消さないでいて
リラ冷えの風待月は じれた思いをもっともっと焦がすから
君の声が僕の心震わせても 一人で聞いてる雨歌
2番
北の風 雨 海上では 南東の風 やや強く 宵はじめ頃 雨
焦がれる恋なんてもうしたくはなかった
進むのも抑えることもできないヘクトパスカル
例年よりも二十日早い梅雨入り
抑えきれない心をじっと雨粒で満たして
五月雨(さみだれ)の恋待雨が
わたしの想いをきつく湿らせ
街の緑(は)を息吹かせて癒すように潤してください
※間奏
鳴り止まない雨歌 疼く胸の痛み あふれた水瓶はもう止まらない
長雨に 片思いを馳せてても 誰も来はしない そんな雨の日
雨粒にわたしの心を溶かして あなたの街に降り注ぐから
この恋が水にすべて溶けきればやがて雲は晴れるでしょうか?
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恋待雨
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