『ヒロイン』


 私はしがない見習い魔女。
 毎日、夢に見ていたわ。
 お城であの方と、二人で舞うこと。

 自分で自分に魔法をかけ、
 今日という日に全てをかけ、
 かぼちゃの馬車を引いて、飛び込んで行くの。

 -今宵は-
 手と手を取り合い、奏でる二人の舞踏会。
「お願い、もう少し……」
 12時過ぎても、解けない魔法をかけたい。
 あなたに、愛という名の。


 虜にするだけなら簡単。
 魔法をかけたら最短。
 だけれど、それじゃいつか、夢から醒めちゃう。

 次の次まで計算して、
 どこまでも先回りして、
 心も、時間も、奪っていくの。

 -たとえば-
★ガラスの靴、片っぽ脱いだら置き去り。
「私を、探してね……」
 12時過ぎても、解けない魔法のような罠。
 かかるわ、その瞬間。


 ガラスにも似ていた魔法が呟いた。

『こんばんは、計画は順調ですか。
 このままいけそうですか。
 大胆に、でも万全に策を巡らせ、手に入れますね。
 いつだって、なんだって』

★Repeat

 手と手を取り合い、奏でる二人の舞踏会。
「お願い、もう少し……」
 12時過ぎても、解けない魔法をかけるわ、
 あなたに。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

【 初音ミク 】『 ヒロイン 』

★黒さの中の純粋さ。

【音源】
http://piapro.jp/t/fqwP

※9/4、ボーマス17にて頒布のCD収録曲です。

閲覧数:334

投稿日:2011/08/21 01:08:19

文字数:517文字

カテゴリ:歌詞

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