パーティ組んでレベルを上げて
森を彷徨い沼にハマって
攻撃受けては回復して
呪いを受けては解除して

地下に潜入空から急襲
出会う仲間の助けを借りて
囚われの身の姫様のため
刃向かう奴らは蹴散らすぞ

質より量の小ボス軍団
質でも量でも中ボス集団
とうとうラスボスお出ましだ
あれあれなんだか様子がおかしい

誰もいない広間を抜けて
大声聞こえる奥の廊下で
扉の隙間から見えたのは
モーニングスター持ったお姫様

泣いて喚いてかしずく魔物達
魔王がうちわで必死に扇ぎ
不機嫌そうな姫様に叫ぶ
「姫様どうかご慈悲を!」って


仲間と別れて単独行動
師匠の元で修行と鍛錬
上達見こんで蹴落とされ
皆伝挑んで倒されて

そして真なる力が備わる
道中救った仲間をまとめて
さらわれの身の姫様のため
抗う奴らは刀の錆に

あやかし使いに目をやられ
幻惑忍法で心も疲れ
色香の術でどこでもお風呂
さてさてどうした様子がおかしい

護衛の居ない門抜け床抜け
喚く声が奥の間で轟く
襖をずらして見えたのは
クサリガマ振り回したお姫様

泣いて喚いてかしずく家老達
殿様が扇子で華麗に扇ぎ
不愉快そうな姫様に嘆く
「姫様どうかご慈悲を!」って


ああ勇者達は戸惑った
助けるべきはどちらかと
もちろん姫様助ける旅路
迷うことなど無いはずなのに

勇気を出して突入し
助けに来ました姫様と
大きく出たけど返事が無い
程なく呟く「この国、私の」とな

もう勇者達も目的が曖昧で
どうして良いか立ち尽くして
「旅へ連れてけ」の命により
ラスボス救って姫様救った


そしてそんな姫様一行は
無論大層無残の極み
姫様以外の被害が酷い
困り果てた勇者達たち

しかしそこで見たものは
キラキラ輝く時空の歪み
音も無いまま吸い込まれ
全員どこかへ異世界転生


ああめでたしやめでたしや(えー)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

姫様、どうかご慈悲を!

感動のラストでしたね!

閲覧数:334

投稿日:2021/06/29 22:01:30

文字数:784文字

カテゴリ:歌詞

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