「渡りきれば 救われる」と 少女が笑う
黒い橋は 口を開けて 黙り込んでる

生温い風 目を擦っても
橋の向こうが 何故かぼやける
それでも僕は 疑いもせず
踏み込んでいた

この橋の名は 『夢の大橋』
拒むことを知らず 戻ることを許さぬ
孤独の群れが 鳴らす足音
ひとつひとつ消えて ふと気付くと笑っていた



靴を脱いだ 女の人 涙と落ちた
「考えるな 考えるな」 そう考えて

何を犠牲に ここまで来たか
これから先も 引き換えるのか
そうか自分も あの入り口で
少年だった

その川の名は 『現実の川』
ここで起きた全て 無に帰す為 流れる
二つの線が 交差する場所
重なることはない 迷い込むのは夢追い人


さよならを告げ 靴を揃えた
飛び込む川 深く 藻掻きながら溺れる
目を覚ましたら 知っている場所
入り口では独り 呟く影 笑う少女


(ふりがな)

わたりきれば すくわれると しょうじょがわらう
くろいはしは くちをあけて だまりこんでる

なまぬるいかぜ めをこすっても
はしのむこうが なぜかぼやける
それでもぼくは うたがいもせず
ふみこんでいた

このはしのなは ゆめのおおはし
こばむことをしらず もどることをゆるさぬ
こどくのむれが ならすあしおと
ひとつひとつきえて ふときづくとわらっていた


くつをぬいだ おんなのひと なみだとおちた
かんがえるな かんがえるな そうかんがえて

なにをぎせいに ここまできたか
これからさきも ひきかえるのか
そうかじぶんも あのいりぐちで
しょうねんだった

そのかわのなは げんじつのかわ
ここでおきたすべて むにきすため ながれる
ふたつのせんが こうさするばしょ
かさなることはない まよいこむのはゆめおいびと


さよならをつげ くつをそろえた
とびこむかわ ふかく もがきながらおぼれる
めをさましたら しっているばしょ
いりぐちではひとり つぶやくかげ わらうしょうじょ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

夢の大橋


http://piapro.jp/t/rdsE

shaloさんへの応募作品です。
細かい修正など承ります。

閲覧数:178

投稿日:2012/05/20 07:30:49

文字数:833文字

カテゴリ:歌詞

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