「最後の酸素で 何を描こう?」
眠る指先は 淡く静かだ
隙間のない景色 水色の過去
きみがメロディを 唄にしたんだ

「寂しいなら 空しいなら 鍵なんて棄ててしまえ」
そんな言葉で隠した 傷跡がひらいてしまった

だれもいない歩道橋の 空を切りとるサイレン
ほかはなにもいらないから もういちどだけきかせて
*****

窓辺の紫陽花 待合室で
胸が騒ぐから 雨を聴いていた

寂しいんだ 空しいんだ カンヴァスは白いままで
穢れた手で触れることも きみは黙って赦した

虹を映すその瞳も 風みたいなその髪も
夢のなかに消え去るなら もういちどだけきかせて
きみのこえ

きえないで

きみと出会った日は 六月七日
僕のもうひとつの 誕生日だ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

6/7

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投稿日:2019/01/03 21:34:03

文字数:321文字

カテゴリ:歌詞

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