華やかな秘密遊戯
銀の舞台微笑む 名も無き詩人
夜染めるその音色の
結末知る者 誰もいない

優しく囁く声 手招かれて
夢幻の回廊 踏み入れた
詠われた詩 最初の一節
黄金の言葉が 扉を閉ざす

詩人は歌う魔性の歌を
哀しむ声は夢の中
開かぬ瞼に口付けをして
手向ける花は白き百合
そうして人は 何も知らずに
妖しい旋律に 誘われて踊る


報われぬ秘密遊戯
機巧仕掛け幕上がり 麗しの詩人
語り継ぐ物語の
始り知る者 誰もいない

優しく囁く声 導かれて
幻想の彼方 迷い込んだ
詠われた詩 最期の一節
紫の言葉が 影縫い付け

詩人は歌う魔性の歌を
嘆きの声は夢の中
閉じない瞼に涙飾って
抱きしめた花は枯れていく
そうして続く 意味も忘れて
壊れた旋律は 人を惑わせる


優しく囁く声 導く先
白百合の園 褪せた記憶
詠われぬ詩 言ノ葉の狭間
灰色の沈黙 秘めた願い

詩人は歌う哀しい恋歌
愛しい声も夢の中
視えない姿を騙り疲れて
それでもまだ求め彷徨う

詩人は繋ぐ魔性の歌を
憐れむ声は歌の中
目醒めぬ瞳に捧げた花は
指先触れては穢れた
そうして彼は 奏で続ける
失くした旋律の 結末探して

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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吟遊死人

この歌は、「誰か」のためのものだった。

閲覧数:106

投稿日:2012/07/31 18:42:28

文字数:502文字

カテゴリ:歌詞

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