烏

黒い羽を　押さえつけて　祈る月夜に
忘れたはず　の優しさ　重ねたりして

強くいる他　に道はなくて　心が遠く　引き裂かれても
孤独な夜を　両手に抱え　空に飛び立つ

始まっただけ　試されただけ
この嘆きを殺し　終わりになんて　できない
始まりは今　終わるはず　のない
悲しみの中でも　出会うことが　運命なら...


間違いない　いつかここで　見てた満月
汚れた羽　拾い集め　君と笑えた

救いを請いて　許されたくて　空の私に　残せるものは
君が見せてる　微笑みだけで　そして最後は

月夜に揺れる　水面に寄せて
今は亡き　優しい　腕だと言って　愛して
始まりは今　ここに確かに　
蝕まれて　求め　続けるだけの夢は　もう...


月夜に揺れる　水面に映る
今は亡き　優しい　影に誓い　羽ばたく
始まりは今　終わるはず　のない
穏やかな眠りを　信じさせて　運命だと




ひらがなVER...　からす

くろいはねお　おさえつけて　いのるつきよに
わすれたはず　のやさしさ　かさねたりして

つよくいるほか　にみちわなくて　こころがとおく　ひきさかれても
こどくなよるお　りょうてにかかえ　そらにとびたつ

はじまっただけ　ためされただけ
このなげきおころし　おわりになんてできない
はじまりわいま　おわるはずのない
かなしみのなかでも　であうことがうんめいなら


まちがいない　いつかここで　みてたまんげつ
よごれたはねお　ひろいあつめ　きみとわらえた

すくいおこいて　ゆるされたくて　からのわたしに　のこせるものわ
きみがみせてる　ほほえみだけで　そしてさいごわ

つきよにゆれる　みなもによせて
いまわなきやさしい　うでだといってあいして
はじまりわいま　ここにたしかに
むしばまれてもとめ　つづけるだけのゆめわもう


つきよにゆれる　みなもにうつる
いまわなきやさしい　かげにちかいはばたく
はじまりわいま　おわるはずのない
おだやかなねむりお　しんじさせてうんめいだと