アネモネ 狂い咲く 地平から
尖塔(せんとう) 聳(そびえ)る彼方は 決(け)して見えず
冷たい 指先 伸ばして花へ歌う
黄昏 冬の歌
■
なで肩 揺らした 北風が 叩く 気持ちの隙間へ
まるで 長い月日を掴んで 見せるかの様に 叩く
遠い地の 戦の報せ 未だに届かない
日夜(にちや)を 囲んだ 雲霞(くもかすみ)に
寂れた 風鈴 刹那に 音を打った
過ぎ去る 月日を 空へ並べて歌う
黄昏 冬の歌
■
過ぎ行く 鳥達へ 羨望こめて 静かに呟(つぶや)く
まるで 応(こた)えるかの様に廻り 円を描(えが)いてる 高く
遠い地の 戦の報せ 未だに届かない
あなたを 望んで 歌捧げる
鳥影(とりかげ) 風読み 雲間(くもま)に道を伝え
花々 さざめき 旋律が響いてく
黄昏 冬の歌
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