帰るぞって二人並んで
なんだよって二人ふざけた
相思相愛とかそんなのじゃないけど
今人気のスナック菓子と
お気に入りの炭酸を
今日も買って帰ろうか

放課後自転車ドライブ
後部座席もスタンバイOK
漕ぎ出す君の背中につかまる

流れていく君と私の景色
風が運ぶ君の香り
眩しい太陽
二人並んで笑う10年と数か月
振り向きざまに目で会話して
私だけ祈るの
このままずっとって


「何年たっても変わらない」
そんなのもうどこにもない
言い出しっぺは君だとか責めるつもりはなかった
得意なノリつっこみは
気ままなボケがないから
あげた手を静かにおろす

放課後まっすぐgo　home
帰宅スピードは1等賞
ため息ソーダに溶かして飲んだ

流れていく雲と私の時間
風が見せる私の隣
空っぽ空洞
鏡を見て笑う半分泣き顔
“素直になれば？いつも通りに”
できるわけないじゃない
壊したくないもの


何かあった？なんて聞かないで
嘘をついてもばれるでしょ？
後ろ手に隠した気持ちを握ってる
気付かないで、でも気付いてなんて
私はわがままだ。
ああ、その手を頭にのせるのはやめて
君の熱で壊れる、壊れる
世界で一番その優しさを知ってるのは私だ。


二人を見て笑う最後の笑顔
“また出会えたら、名前教えて”
今度こそ伝える
ありがとうと一緒に