月明かりも射さぬ道を 一人行く少年
彷徨い歩き 導かれていた
寂びれた古い祠の前
少年はふと思い出していた
語り継がれてきた 伝説
深い森に隠されてる
古い祠の呪いのことを

捧げられた 贄の呪い
縛られない 血肉を望む
孤独な唄 聞いてはならない 

その唄は甘く響き渡り
あまねく者を惑わす 呪い唄

迂闊な君の指が そっと 触れた孤独 
 ――トラワレテイク
分かっていたでしょう それは触れたものを食らいつくす
自ら差し出した指に 宿る因果
 ――シルサレテイク
その刻印から 二度とは逃れることなど出来ない

変わらぬ日常に 幻だと封じ込めた
けれどその違和感にやがては
気付く それまでの平穏と
少年の中に隠れ潜む
少女は嘲笑(わら)う 時を待ちて 
月の光射さぬ夜を
合図に彼女は目覚めはじめ

流れ込む翳りは 音もなく
忍び寄りその証を 刻むだろう 

覚えのない景色と空 懐かしさは 
 ――タワムレノユメ
今は たゆたう幻の温度に包まれて眠れ
幼き日の淡い記憶 いつの間にか
 ――ムシバマレテク
やがて 思い通り動くことのない身体を抱(いだく)く

蘇った 贄は嗤う
縛られない 血肉を得た今
孤独を捨て かつての彼の
足は軽やかに去ってゆく
残された彼の嘆きだけが
木霊して ただ消え去る

自らがした愚かさを 悔やむ声は
 ――トドキハシナイ
されど 残された希望(ひかり)は残酷に影を落とした
新たな贄を捧げねば その孤独に
 ――スクイナドナイ
揺らぐことのない事実を 受け入れなければらない
宿命に抗おうとも“永遠”に(抗おうとも“永遠”は鎖のように)
 ――カラメトラレル( ――シバルロウゴク)
立ち向かうにはあまりにも 途方もないその孤独に
憐れ、と伸ばされる指が 訪れれば
 ――イヤオウモナク
その眩しさ 手放せない そして繰り返されてゆく

■□■

※ラスサビの「受け入れなければらない」の後に一音あるのか分からなかったので、両方とも書きました
 一音ないVer.(一音あるVer.)
 になってます

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

NoGood(仮)

RinForest(りん)さんの曲(http://piapro.jp/t/BpRJ)の投稿作

珍しくホラー?
本当は無限ループにしたかったけど
女の子が二人でも、男の子が二人でも
分かりにくいかなと男女で区別。

閲覧数:229

投稿日:2013/12/25 23:35:33

文字数:873文字

カテゴリ:歌詞

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