S0
ごめんね　決意は
嘘吐きの言葉だった
思い出　揺らいでいく
理由は知ってる
ごめんね　あの日に
語ってた「夢」（あのこと）も
忘れて　こんな時も
時計の針止まらないね


A1
綺麗な言葉が
続いている　きっと行ける　
百色クレヨン
色とりどり　宝地図

B1
洞窟　滝壺
どこへだって　行けるはずで
勇気の　ランプも　
鞄にぎゅっと詰め込んだ
けど

C1
怪物はいないのに
人の中を逃げていた
そして気付く　こんな地図
何の役にも立たないと

S1
ごめんね　言えない
「夢」（そのことば）も言えない　
空っぽ　ぷつりと
糸切れてる入れ物　
ごめんね　あなたの
「夢」（それ）は叶いますよう
…さよなら 目を逸らした
背中向けて 駆け出してた

　
A2
ぽつぽつ　雨粒
空がくれる手紙だった
あの地図描けたと
返事を出していたっけ

B2
身を刺す　土砂降り
打たれてる　体を丸め
あの日の 思い出
持て余して こびりついてる

C2
でも　だけど　どうすればいい
マッチだって しけっちゃった
破りすてようと地図を掴む
肩に触れたその手は

S2
言葉が 出なくて
君はただ温かい
弱虫 意気地なしって
笑って いいのに
夢（ひとつめ）失くして
夢（ふたつめ）に怯えてた
弱った言葉こぼれ
君はずっと隣にいた


S3
ごめんね あの日の
あの決意はもう無い
それでも　胸の奥が
何だか疼いて
ありがとう 古びた
地図描き直すために
さよなら あの日々に
お別れを言う夢を見るよ

いつか　どこかで
見つけられるかな



【譜割り・()は一音分】

S0
ごめんね　けついは
うそつきの　ことば(だっ)た
おもいで　ゆらいでいく
りゆうは　しってる
ごめんね　あのひに
かたってた　あのこも
わすれて　こんなときも
とけいのはり　とまらないね

A1
きれいなことばが
つづいている　(きっ)といける　
(ひゃ)く(しょ)く
くれよん
いろとりどり　たからちず

B1
どうくつ　たき　つぼ
どこへ(だっ)て　いけるはずで
ゆうきの　らんぷも　
かばんに(ぎゅっ)とつめこんだ
けど

C1
かいぶつはいないのに
ひとのなかをにげていた
そしてきづく　こんなちず
なんの　やくにも　たたないと

S1
ごめんね　いえない
そのことばも　いえない　
か(らっ)ぽ　ぷつりと
いと　きれてる　いれもの
ごめんね　あなたの
それは　かないますよう
さよなら めをそらした
せなかむけて かけだしてた

　
A2
ぽつぽつ　あまつぶ
そらがくれる　てがみ(だっ)た
あのちず　かけ　たと
へんじを だしてい(たっ)け

B2
みをさす　ど(しゃ)ぶり
うたれてる　からだをまるめ
あのひの おも　いで
もてあまして こびりついてる

C2
でもだけど どうすればいい
(まっ)ちだって し(けっ)(ちゃっ)た
やぶりすてようと ちずをつかむ
かたに ふれた そのては

S2
ことばが でなくて
きみはただ あたたかい
よわむし いくじな(しっ)て
わらって いいのに
ひとつめ　なくして
ふたつめに おびえてた
よ(わっ)た ことばこぼれ
きみは(ずっ)と となりにいた


S3
ごめんね あのひの
あのけついは もうない
それでも むねのおくが
なんだか うずいて
ありがとう ふるびた
ちずかきなおす ために
さよなら あのひびに
おわかれをいう　ゆめをみるよ

いつか　どこかで
みつけ　られるかな
.