A
今にも泣きそうな 空が揺れてた
キミの不安な顔は もう涙で濡れてた
B
ありふれた時間(とき)が過ぎて行くと
漠然と思っていたんだ
S
どんなに 冷たい雨が落ちて 凍えそうでも
木漏れ日のような温もりで 包まれる事を信じてた
A
薄れる景色に キミの呼ぶ声がした
冷たいアスファルトも 少し有り難かった
少しずつ無くなる僕の 残りの体温
優しく包んで 守ってくれた
B
震える指先 揺れる髪が
こんなにも 愛おしいのに
S
何度も 繋いだ手に零れ落ちた涙を
もしも ボクが拭えるのなら どんなにいいだろう
いつかの 語る夢は叶えられそうにないね
綺麗な笑顔も その声も 刻んで行くはずだったのに
C
どうしようもなく 朝が来る頃には
ボクは 終わるんだ
初めて 出逢った頃の事を覚えている?
あの時 ふざけて言ったこと 本気だったんだよ
S
これから どんな世界に生きて 微笑うのだろう
いまボクの知らない誰かと 恋をするのかな…
見上げる 空は霞み もう見えない
だから「花のような笑顔だ」なんて 本気にふざけて言った
――最期に 微笑った気がした
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