【A1】
満ち欠ける月に
照らし出されて
青白く光る
テーブルのグラス

【A'1】
時計の針は
明日を超えた
流れる時間に
取り残された

【B1】
大切な人は何も言わず
手の届かない場所へと行った
静寂告げる水面の青は
悲しみ湛える空へ帰る

一人で歩いた暗い夜は
崩れ落ちそうなほどに脆く
迷わないように求めていた
僅かな光さえ

【S1】
お願い、離れ離れに
なんて辛いだけだろう
小さな三日月は今も
雲の上

【A2】
鏡の代わりに
用意したキャンバス
手に取った筆は
心を描いた

【B2】
やるせない思い無下に晒し
冷たくなる身体を感じた
立ち止まり空を眺める間に
居場所をいつしか失ってた

ただ安らかな時間が欲しい
暖かな日々を過ごしてたい
手探りで進む先の道を
優しく照らしてよ

【S2】
さよなら、なんて言葉は
最後まで言いたくない
小さな三日月は今も
雲の上

【C】
陰る青空
大気は薄く
落とす木陰はもう
光が人を傷つけないよう

【S3】
祈り込めて、窓辺に飾る景色と
迎えた9月16日は
見えない三日月にそっと
願い込めて


[譜割り(ひらがな歌詞)]
※()内は1音になります

【A1】
みちかけ るつきに
てらしだ されて
あおじろ くひかる
(てえ)ぶるの ぐらす

【A'1】
とけいの はりわあ
あしたを こえた
ながれる じかんに
とりのこされた

【B1】
たいせつなひとはなにもいわず
てのとどかないばしょへといいた
せいじゃくつげるみなものあおは
かなしみたたえるそらへかえる

ひとりであるいたくらいよるは
くずれおちそうなほどにもろく
まよわないよおにもとめていた
わずかなひかりさえ

【S1】
おねがい はなればなれに
なんてつらいだけだろお
ちいさな みかづきは いまも
くものうえ

【A2】
かがみの かわりに
(よお)いした (きゃん)ばす
てにとお たふでは
こころを えがいた

【B2】
やるせないおもいむげにさらし
つめたくなるからだをかんじた
たちどまりそらをながめるまに
いばしょをいつしかうしなあてた

ただやすらかなじかんがほしい
あたたかなひびをすごしてたい
てさぐりですすむさきのみちを
やさしくてらしてよ

【S2】
さよなら なんてことばは
さいごまでいいたくない
ちいさな みかづきは いまも
くものうえ

【C】
かげる あおぞら
たいき はうすく
おとす こかげは もお
ひかりがひとをきずつけ ないよお

【S3】
いのりこめて まどべに かざるけしきと
むかえた く(がつ)(じゅう)(ろく)にちは
みえない みかづきに そおと
ねがいこめて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

SS

こまねこさんの歌詞募集曲への応募作品です。
http://piapro.jp/t/mjEH

タイトルは「9月16日」のフランス語「Seize Septembre」と
その絵を描く人(ルネ)の心情を描く「Short Story」という意味を込めて。

9月16日を想う小さな物語 -SS-


修正・推敲の他、仮歌の録音提出なども可能です。
どうぞよろしくお願い致します。

閲覧数:277

投稿日:2015/01/22 01:40:47

文字数:1,124文字

カテゴリ:歌詞

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