はららはらら 鳴かぬ彼の鳥
独りぼっちだねと
語りかける 声は虚しく
朱い山の向こう消えた

麗らかな午後 足はそぞろ
少しだけ 寄り道した
離れてても すぐに気付く
ふわりと風まとう 茶色の髪

密かな想いは 行き場のないまま
それが苦しくて
目映い光を 瞳にとらえた
割れる薄氷

あわにあわに 芽吹く木の枝
埋れたくはないと
しゃがむ背中 いつもあなたは
何も言わず撫でてくれた

鮮やかな町 並ぶ屋台
透き通る 横顔見てた
仄か照らす 川の水面
今だけ身を委せて 揺られていたい

迷子になるよと 重ねた指先
頬を染めてゆく
今宵はあなたが 遠くに感じる
空も淡月

愛しい果実になれたら…

はららはらら 鳴いた彼の鳥
独りきりじゃないと
胸に満ちる 香りの中で
甘い蜜のような口付けを

あわにあわに 開く木の花
君は君でいてと
繋ぐ温度 今も変わらず
年を重ね歩くふたり

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ハナスイ

馴れ初め噺を聞いてくれる?

ハナスイ:メジロ
木の花(このはな):梅
はらら:散り散り
あわに:たくさん

※淡月の正しい読みは恐らく「たんげつ」ですが、柔らかな雰囲気を優先し「あわづき」としています。

雪助さん[http://piapro.jp/yukisuke]に曲をつけていただきました。

閲覧数:681

投稿日:2014/04/15 00:51:18

文字数:392文字

カテゴリ:歌詞

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