遠くで響いてる 金管楽器のメロディー
開けっぱなしの教室
空っぽの部屋に 溶け込んだままの
数多の落書き

よく響く靴の音
軽やかに階段を降りてゆく

少し肌寒さ残る春の中
捲られていないカレンダー
落ちきったままの砂時計
過ぎてく人の声 朱くなる窓の景色
ずっと気づかない振りしている

片付けた部屋に残されたメモに
書いてあったあの約束
色褪せた記憶も桜の花びらが
鮮やかに彩る

途切れて、忘れて、思い出して
そうやってずっと守っていく

いつも不安語り合った喫茶店
公園の不思議なオブジェクト
坂道の続く通学路
反対側からの風に逆らって
歩幅がいつもより小さくなっている

どこか見知らぬ街の片隅に立って
この場所に想いを馳せるとき
同じことを思うでしょう
渇いた空に溶け込んだこの涙を
きっと取り戻すのでしょう

きっと繰り返すのでしょう

少し肌寒さ残る春の中
捲られていないカレンダー
落ちきったままの砂時計
まだわずかだけ残されたままの
私がここにいるそのための理由

いつも不安語り合った喫茶店
公園の不思議なオブジェクト
坂道の続く通学路
桜色の風に背中を押されて
「さよなら」
小さい呟きと共に
またきっと繰り返すのでしょう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

春の日

閲覧数:451

投稿日:2014/03/21 05:32:36

文字数:524文字

カテゴリ:歌詞

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