マガイモノ

Q.どうして僕は生きてるの？
A.それは希少動物だから

人間の紛い物？
開脚前転すらできないぜ
そのくせ莫大な研究費

ちょっと待って
なんかそれって
仕分け対象なんじゃない？

タバコの火が落ちてきて
カフェラテに沈んだ
このぐらいどうでもいいぜ
マガイモノのお話
夕方になった頃の
駅前 女子高生
つがいが出来上がってる
リビドーの隠れ蓑

このギターの音はマガイモノさ
このベースの音もマガイモノさ
本物を探しても
どれがどれなのかわからないんだ
教えて？

違うそうじゃない君の勘違い
認めやしない一人馬鹿みたい
頭チョーカタイずっとわからない
いずれはみんなちぬしかないじゃなーい

ちょっと待って
なんかそれって
老化症状なんじゃない？

間違いを覚えてしまって
正解がわからない
覚えようとする気持ちが空回りしてしまう
気付けばカビにまみれて
腐臭を発している炊飯器の中みたいに
洗う気も失せて消える

タバコの火が落ちてきて
カフェラテに沈んだ
それでも飲んでしまえば
喉ぐらいは潤うぜ？
マガイモノのナイトショーに
マガイモノの観客
世界を動かしてる
マガイモノに花束を