もう一度 爪立てて 痛みの理由を教えて
寂しさに慣れた ふりだけ上手くなってく

ぎこちない相槌に 意味なんてない
あてのない物語 また続きを探す

コイン投げて裏表 どんなキスをねだっても
逸らす視線 本当は 気のないことも分かってる

こうやって沈む舟に 流され揺蕩う
疲れきった身体 浮かべて慰めて

もう二度と戻れない 気だるい汗に揺れる
愛の真似事に 微睡みながら夢見て

やるせない時間だけ ただ過ぎていく
拒めない月明かり シーツの海 泳ぐ

火照るうなじ なぞる指 仔猫みたい気まぐれな
冷めた笑顔 見つめてる キャメルの煙 燻らせて

そうもっと触れてみたい 本音を飲み込む
愛しさの代償 どうして私だけ

ごまかしきれない想いばかり いくつ数えて
煤けた背中を追いかける
枯れない花なら気楽でしょう 望みのままに
いつでも抱かれてあげるから

結んではまた解く 独り遊びじゃ
満たされない長い夜 強がって見せても

コイン投げて裏表 どんなキスをねだっても
逸らす視線 本当は 気のないことも分かってる

伏せたカード当ててみて 心 身体 求めても
所詮ただのゲームでしょ 隠した場所はそこじゃない

こうやって沈む舟に 流され揺蕩う
疲れきった身体 浮かべて慰めて

もういっそ明日なんて 忘れられるように
物憂げに傷痕 舐めあう それでいい