『雪原に立ち尽くす孤独な少女は、いつの日か怪異と化して…』

薄明落ちて舞う灰雪
凍てつく風 深雪に臥せ
白銀の世界に囚われ 雪華と躍る
いつしか氷雪の魔力(glacies magia)宿して

辿り着く 新しき我が居場所
だけども 寂しさは拭えなくて

客を招こう 魔法(わな)を仕掛け
迷い込ませ人間(ひと)を屋敷(うち)に迎えて
満足したら外へ帰す
害は与えない…けど人は気付く

“あの森に近づくな”
と伝わり彼女はまた独り

黎明過ぎて降る風花
照らす陽射し 新雪溶ける

雪幻の白い森 少年の庭
本当は 来てはいけないけど

人影(かげ)に気付き 様子を見る
そこにいたのは美しい少女
話しかけようとした矢先
“ここから立ち去れ”と声を上げる

嗚呼…その声音は
どこか物悲しく聞こえていた

敵意はないと伝えようと
彼女との距離を静かに詰め寄る
温もり知らぬ白い肌が
熱に耐えられない…咄嗟に振り払う

“また君に会いたい”
と言われ彼女は戸惑う

『魔女(エルミニア)は過去の行いの後悔から森に近寄らせないように結界を張った。
しかし、それを破るところか遊び場にしていたという不思議な少年との邂逅。
それは、何の意味を齎すのか──』

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

雪幻邂逅譚(lyrics)

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投稿日:2024/03/27 17:10:45

文字数:524文字

カテゴリ:歌詞

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