「好きなんだ」
少しの沈黙が流れる。
「うん、知ってる」
レンがブッと噴き出す。
「し、知ってるって!!ルカ!?そんな返事って!俺の一世一代の告白を・・・!!」
「だって前も・・・北海道の時もあんた私に言ってきたじゃない」
「そりゃ、そーだけど・・・」
レンは黙り込んでしまった。
多分、北海道の時私にしてしまったことを思い出して、気まずくなってしまったのだろう。
「・・・あの時はほんと、すみませんでした。反省しまくってます」
レンはうな垂れた。
「いいのよ。もう終わったことだし」
「でも・・・うん、ごめん」
まだ何か言いたげだったが、レンは言葉を飲み込んだ。
事実、私はもうあの時の事は忘れていた。
「ルカ」
レンは顔を上げた。
「キス、していい?」
「・・・」
私は何も答えなかった。
代わりに、ゆっくりと目を閉じた。
レンは、え、どっち?などと言っていたが、私の両肩を掴み、顔を近づけてくるのが気配で分かった。
そういえば、レンとキスした回数は何回だっただろう。
初めてキスしたときは、こんなに手が大きかったっけ?
数え切れないほどキスをしている、ということは、私は軽い女なのだろうか。
そんな考えに嫌気がさした。
唇に、レンの吐息が伝わった。
「誰か居るんですか?」
ズザザザザッ!
教室のドアの開く音と共に、冷静な声が教室に響いた。
その声が聞こえたと同時に離れるレンと私の動きは、光の速さより速かったかもしれない。
「おおおお前、グモ!?」
「そうですよ。・・・こんなところで何してるんですか、二人きりで」
「る、ルカが、わ、忘れ物したから取りに来ただけだし!怪しいことなんかしてねぇし!」
グモはちらり、と私を見た。
私は物怖じせず、じろりとグモを睨みつける。
グモは呆れたようにため息をついた。
「僕、先生方から校舎の見回り頼まれたんです。早く出てください。今なら見逃してあげます」
「・・・チッ!後輩のクセに偉そうに!行こう、ルカ!」
「え!?あ、ちょっと待ってよ!!」
私の手首をぐっと掴み、教室を出て行こうとするレンについて行こうとする。
教室の入り口に立っていたグモの顔が一瞬、私の視界を掠める。
グモの口が何か伝えるように動いた。
『浮気女』
「・・・!?」
ほんの一瞬しか見えなかったけど、グモの口は確かにそう動いた。
うわきおんな。
表情は、よく見えなかった・・・・
校庭に出た後、私の気持ちは暗くなっていた。
グモから言われた言葉で。
これは一種の『浮気』なのか?
自分で言うのは気が引けるけど、何回もキスして、告白されて返事もしないで。
私の行動は、レンやメイトを傷つけているのだろうか。
だとしたら・・・
「ルカ?」
レンの声にはっとした。
「どしたん?怖い顔して」
「え・・・そんな顔、してた?」
「してたよ。すごい顔。こんな風に、眉間にシワ寄せてさ~」
レンは、さっきの私の顔真似をした。
私は笑わなかった。
ただ、思った。
けじめをつけなきゃ。
ボカロ学園!82
遅れてほんとにほんとにごめんなさい!
改名しました、どーぱみんです(´▽`*)
ちなみにどーぱみん(ドーパミン)は、笑うと脳に出る?よく分からんが、物質らしいです。
なんで笑ってんの?とよく言われるので・・・
チキン、は、ビビリだからです(´▽`*)
そんなこんなで、どーぱみんチキンです。よろしくお願いします(●´▽`)b
さて、何ヶ月ぶりか分からないこの作品・・・!!
遅れて本当に申し訳ありません!!。o゜(p´□`q)゜o。
今日は部休&文化祭の振り返り休日ということで、書きました。
勉強なんかできてるわけない(^p^)
更新これからも遅れてしまうと思います・・・
今日、もう一作更新したいなーと思っていますが・・・
にしても、ボカロ学園!の終わり方自分でもわかんないです!←
まだまだ続くことは明らかですが・・・(´・ω・`)
コメント0
関連動画0
オススメ作品
眠い夢見のホロスコープ
君の星座が覗いているよ
天を仰ぎながら眠りに消える
ゆっくり進む星々とこれから
占いながら見据えて外宇宙
眠りの先のカレイドスコープ
君が姿見 覗いてみれば
光の向こうの億年 見据えて
限りなく進む夢々とこれから
廻りながら感じて内宇宙...天体スコープ
Re:sui
Hello there!! ^-^
I am new to piapro and I would gladly appreciate if you hit the subscribe button on my YouTube channel!
Thank you for supporting me...Introduction
ファントムP
(Aメロ)
また今日も 気持ちウラハラ
帰りに 反省
その顔 前にしたなら
気持ちの逆 くちにしてる
なぜだろう? きみといるとね
素直に なれない
ホントは こんなんじゃない
ありのまんま 見せたいのに
(Bメロ)...「ありのまんまで恋したいッ」
裏方くろ子
ミ「ふわぁぁ(あくび)。グミちゃ〜ん、おはよぉ……。あれ?グミちゃん?おーいグミちゃん?どこ行ったん……ん?置き手紙?と家の鍵?」
ミクちゃんへ
用事があるから先にミクちゃんの家に行ってます。朝ごはんもこっちで用意してるから、起きたらこっちにきてね。
GUMIより
ミ「用事?ってなんだろ。起こしてく...記憶の歌姫のページ(16歳×16th当日)
漆黒の王子
ふわり着陸は落ち葉みたいなスローモー
春風を気取ってもごまかせない湿り気は
誰かの別れの雫を取り込んで離さない
正直に言わなくたって良いのに真面目だな
どこかに遊びに行くふりをして逃げて泣いた
走っても転んでも痛みは消えていかない
更新されていくのはいつも背表紙だけだね
からかおうとしてるのわかって...不時着ぺなるてぃ
ろろあ製菓堂
【頭】
あぁ。
【サビ】
哀れみで私を見ないで
(探したい恋は見つからないから)
振られる度に見つけて
いまは見えないあなた
【A1】
儚い意識は崩れる
私と言うものがありながら...【♪修】スレ違い、あなた。
つち(fullmoon)
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想