遥かなる天へと　射抜いた眼差しは
哀しみの数だけ　強さを増してく

神々を準ふ　愚昧さを追い越して
切り捨てたすべてを　拾い集めてく

ひび割れた壁には　いつかの約束の文字
再生への誓いが　絶望と希望の証
絡みつく蔦から　広がる境の彼方
原点回帰の陽が昇ってゆく

風待ちの丘へ　朝焼けに泣いて
翼を広げて　生まれ変われるように
崩れ去る世界　記憶に刻んで
はばたいてゆくよ　守るべきすべてのために

轍なき道へと　再び舵を取る
幾千の祈りを　胸に抱きしめて

失った命を　大地に還すとき
次に芽吹くものに　願いを掛けてく　

真実の光が　まだ眩しすぎるなら
信じたい色を並べ　哀しみを塗り潰せばいい
語るべき歴史は　再興と言う物語
散らされた花も　また返り咲く　　　

精霊を詠え　産声をあげて
過ちをすべて　洗い流せるように
時よ　甦れ　運命を廻せ
貴方の歌声　明日を繋ぐ橋になるから

東の山から吹き降ろす一筋の風を渡る
南の海へ注ぎ込む大河の流れに交わる
花も鳥も風も月も　ひとつの生命の種となり
また夢を咲かせるのだろう

風待ちの丘へ　朝焼けに泣いて
翼を広げて　生まれ変われるように
甦る世界　記憶に刻んで
はばたいてゆくよ　守るべきすべてのために