「なあ知っているか?」耳を塞いだ
賢くなるたびに
自分の小ささを知るから
何も聞きたくない
勇敢とか無垢なこととか
ないものばっかりで
迷わずに生きていられる
人でいたかった
梳るように均されて
透過する世界で
自分を探すなんて絵空事
言えない描けないそんなこと
誰かの希望の片隅で
息を潜めて生きている
懸けるものが欠けているから
いつまでも埋まらないんだ
求めるほど褪めて塞いだ
自分勝手で醜い僕に
どうかどうか冷めない夢を
教えてくれよ
どうでもいいと吐き捨てながら
横目で幸福を
眺めているのは痛みを
忘れたくないから
何度潜っても解けなくて
笑い話にもきっとならないや
それでもまだ拘うなら
果てるまで嘯くしかないだろう
今より空虚ないつかを
思い浮かべて騙って往くんだ
それより怖いものはないと
憧れた光に倣って
誰かの希望の片隅で
息を潜めて生きている
懸けるものが欠けているなら
いつまでも問い続けろ
私の心の片隅で
燻ぶりながら生きている
このありふれた想いだけは
過去にしちゃいけないから
誰かの希望になれるまで
冷え切った身体でもまだ
指先くらいは抗える
消えないように
癒えないよう 刻め
00:00 / 03:55
ご意見・ご感想