春になって櫻が咲いて キミは俯いて
微かに震えてる指先で 鍵盤をなぞる

キミの褪めた でも何処かが暖かい其の眼差
――包み込むコトの出来ない心

其の横顔は凍り付いた儘 譜面見つめてる 
茫漠とした虚ろな眸は 何も映さない
微風に流れて 此の部屋まで紛れ込んだ花弁 
其の彩の様に 淡く切ない想い

キミが奏でる洋琴の音 何処か「カナシク」響いた
切なくなる丈の胸――届かない

窓越しの空 透明な硝子の向こうの櫻
「風が泣いてる......」――キミは呟き 其の手を止めた

キミの唯一の理解者――白と黒の鍵盤
チカラになれないボク 悔しくて
微風がキミの表情のない其の横顔を撫でる
屹度 心の中では――

――「微笑って......る?」

洋琴を奏でる 途切れ途切れのチグハグな曲調
気が狂れた少女 笑うコトも泣くコトも出来なくて

強く望むだけの胸は 張り裂けそうで
ボクの腕は無力に ただ ぶら下がってる

心の中 虚無に漂い貌に成らない感情 
未だ見ぬ笑顔のキミが「カナシク」て
微風に揺られ 櫻が散って ひらり舞う花弁
其の彩の様に 儚い心

不自然に薄暗い部屋で外を眺めてるキミ
――淡い日射しだけがキミを照らしてる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

春、さくら、サナトリウム。

自作オリジナル曲の歌詞です。

詳細は曲の説明をご参照ください。
曲はこちら→http://piapro.jp/t/6jIg

閲覧数:464

投稿日:2014/04/18 05:42:07

文字数:517文字

カテゴリ:歌詞

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