僕の知ってるあの子は、ずっと思っていた。

あの人になりたい、この人になりたい、あんな人になりたい、こんな人になりたい、。

そんなあの子に僕はこう言った。

「他人になりたいと思って生きるのは、とても耐えがたいじゃないか。」

するとあの子はこう言った。

「自分に飽きたの・・・ごめんなさい・・・」

僕にごめんなんて言われても、どうしようもないじゃないか。

すると、僕の手元で黒のジョーカーが微笑んだ。

「オマエノテフダモショウモナイナwwwwww」

カードは全員が生まれた時に配られる。

たくさん持っている人もいるし、少ないひともいる。

僕はあの子の手札をそっと見た。

飽きた、飽きた、人生に飽きた。

よく言うよ、よく言うよ。

君の方が遥かにいい物持ってるじゃないか!

そう思った次の瞬間僕の右手は紅に染まった。
 
僕の知らないあの子は、ずっと思っていた。

あれが欲しい、これが欲しい、あれも欲しい、これも欲しい。

そんなあの子に僕はこう言った。

「君はまったく欲張りだ、そんなんだから君はいつまでもそうなんだ。」

するとあの子はこう言った。

「私から見たら君も十分欲張りだ。」

僕は、知らずに舌を打つ。

すると、僕の心の悪魔が微笑んだ。

「ソンナヤツ※シチマエヨwwwwww」

人は全員欲がある。

それは、何にも代えがたい真実だ。

僕はあの子の顔をそっと見た。

有るよ、有るよ、欲は有るよ。

よく言うよ、よく言うよ。

じゃあ、その顔は何なんだ!

そう叫んだ瞬間その子は宙を舞った。

そして僕はフェンスに足をかけて、飛び降りた。

「さよなら世界、それでも僕は・・・・・」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

無題※歌詞のみ2

そんな感じです

閲覧数:141

投稿日:2012/09/23 19:19:55

文字数:723文字

カテゴリ:歌詞

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