お日さまが ほどけていく
軽やかな羽音を 拾って
もう一寸 聞いていて
ポンデローザ揺れる窓辺
薄味のセカイ ”足りない”探し
甘く実った 恋の一さじ
優しく立ち上る
融銅色のスープに 思い出す君は
あの朝もそうだ、歌っていたっけ。
こっそりと覗くガラスの向こう
言葉も忘れて 今日も静かに空を見てる
心に浮かぶ 黄いろの幻想は
私のまだまるで小さかったときのことです。
花色のメロデイを
時計ごと かき回したら
カンテラで照らすのさ
ご覧、いつとも違う瞬間を
足りない何かは 胸の真ん中
しょっぱい涙のひとすくいかな
優しく立ち上る
融銅色のスープに 思い出す君が
あの朝はそうだ、泣いていたっけ。
もう湯気の消えたカップの底の
砂粒にちくりと 今日も想いの端 焦がして
いまも覚めぬ 黄いろの幻想は
私のまだまるで小さかったときの魔法
ほんとうはさ、聞こえてるんでしょ、もう!
まただんまりだ。
いじわるなとこ、かわらないの、、ばか、ばか。
ね、ミィミ?
優しく立ち上る
融銅色のスープに 思い出す君と
また笑いたくって 歌っているんだ
もうじきに割れるガラスの向こう
ハモニカの声は 今日も静かに空を見てる
いまも心に 黄いろの幻想と
君が居てくれるなら 冷めた毎日も
愛おしいままさ ずっと
【応募採用】 黄いろのメモワール 【曲つきました!】
前のバージョンはかな表記
こまいぬさんの曲に採用頂きました。
素敵な動画は森田せらぎさん!見応え聞き応え両方ばっちりですなにとぞ!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm19158520
モチーフ:宮沢賢治「黄いろのトマト」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000081/files/1919_18095.html
「黄いろのトマト」本文内より文章を一部抜粋致しております。
※著作者没後五十年以上経過につき、著作権上は問題ありません。
コンソメのキューブが世界の根っこみたいなもので、
それの溶けた空気がスープ。時間がスープ。世界はスープ。
という感じで、物語をモチーフに抽象的で幻想的な感じを目指して。
コンソメスープにかかわるアレコレを実際の何かの比喩にしてみました。
「君」は「黄いろのトマト」のなかで、「私」に話しかける博物館のハチドリの剥製。
「ミィミ」も、同じく原作でハチドリの鳴き声が「ミィミィ」という擬音で表されているので、そこからとったハチドリの仮名のようなもの。
歌詞の中の「私」がハチドリと話していた「私」か、「黄いろのトマト」を読んだ読者かはぼかしました。
特殊読み
心:ここ
幻想:ゆめ
瞬間:いま
毎日:スープ
単語解説
ポンデローザ:トマトの品種
融銅:溶けた銅。宮沢賢治の詩の中で、朝日のメタフォル。
カンテラ:ランプの一種。燭台のようなもの。
砂粒:ここでは、カップの底に沈んだ胡椒の粒の比喩。
ハモニカ:ハーモニカのこと。ヒヨドリの声の比喩。
コメント0
関連動画1
オススメ作品
意味と夢と命を集めて
作られてしまって身体は
終わった命を蒸し返す機械らしい
【これは彼の昔のお話】
人一人は涙を流して
「また会いたい」と呟いた
ハリボテの街の終末実験は
昨日時点で予想通りグダグダ過ぎて
その時点でもう諦めた方が良いでしょう?
次の二人は 街の隙間で...コノハの世界事情 歌詞
じん
Hello there!! ^-^
I am new to piapro and I would gladly appreciate if you hit the subscribe button on my YouTube channel!
Thank you for supporting me...Introduction
ファントムP
ゆれる街灯 篠突く雨
振れる感情 感覚のテレパス
迷子のふたりはコンタクト
ココロは 恋を知りました
タイトロープ ツギハギの制服
重度のディスコミュニケーション
眼光 赤色にキラキラ
ナニカが起こる胸騒ぎ
エイリアン わたしエイリアン
あなたの心を惑わせる...エイリアンエイリアン(歌詞)
ナユタン星人
ピノキオPの『恋するミュータント』を聞いて僕が思った事を、物語にしてみました。
同じくピノキオPの『 oz 』、『恋するミュータント』、そして童話『オズの魔法使い』との三つ巴ミックスです。
あろうことか前・後篇あわせて12ページもあるので、どうぞお時間のある時に読んで頂ければ幸いです。
素晴らしき作...オズと恋するミュータント(前篇)
時給310円
花誘い歌詞(テキスト)
1番
Aメロ
花が香る夢の中で常世を照らす満月の日
誘う艶やかな調べによって見た目以上に美しく
Bメロ
あーいつかはできるようなううつつぬけ幻も
気にしたら今までのにぐっすりした過去今ここに
サビ
花が誘えば月も踊る燈の指す方へ行きたいのにさ...花誘い歌詞(テキスト)
ベトベンだったらいいのに
「リスタートシグナル」
夢の中で記した やり直せない解答に
割れた虚像の正解を映し出していた
手探りで積み上げたハリボテの音の先には
陰る光がそこにあった
遠ざかる針先に 手が届かなくなっていた
未だ覚めない幻想が 身体を沈めてゆく
答えを書き出せない その白紙のページ
引いた線に見えたのは希薄な色...リスタートシグナル 歌詞
うさみみ
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想