・Night town（紗介さん）
曲の雰囲気と歌詞はなかなかマッチしていると思います。ただ、ところどころ文字数が足りなかったり、言葉とメロディのつながりが不自然に感じられる所があります。あとは曲に合わせた歌詞の展開感のようなものがもっとあると良いと思います。語尾の統一などはきちんとできていて、良くまとまっていて良かったです。

☆ desolation（仮）（ＯＴＯ（おと）さん）
かなり好印象！情景描写が非常に上手いと思いました。月とか夜とか、そういう単語がかなり僕が持っていた曲のイメージと重なりましたし、サビのリフレインもすごく綺麗にまとまっていますね。やっぱり同じフレーズに同じ音韻の歌詞が入ると聞いている側としても凄く楽しいです♪

・迷う唄（疲れたPさん）
語り口調というか「～なのです」のフレーズが印象深くて面白かったです…が、若干統一感が欠けている気がします。やりたいことが多すぎて歌詞の中に収まっていないというか。語尾は多少無理やりにでも揃えた方が僕としては好印象です。最後のフレーズ「紅い化粧　綺麗でしょう　散り際の微笑」このフレーズは凄く美しいと思いますが、どうせなら1番のフレーズも同じように統一した方が良かったかもしれませんね。

・Hide & Seek（ロウ。さん）
かくれんぼっていうテーマがいいですね。僕自身もこの曲には若干おとぎ話のようなイメージがあったので見つけた時ちょっと嬉しくなりました（笑。ただ、言葉の並びがメロディにうまく乗り切れていないような印象を受けます。例えば一番出だしの部分で、そのまま歌詞を当てていくと「見つから」でメロディが一度切れてしまいますね。2番でも同じなんですが次に「ない」という言葉が来るのは予測できるのに、その言葉が来るまでに間が開いてしまうと少し拍子抜けしてしまう印象があります。

・シルフの紗衣（さはらさん）
たびたびありがとうございます！さはらさんの言葉選びは毎回面白くて、ハッとさせられます。そして毎回読めない言葉が出てきて、語彙の豊富さに感服いたします（笑。歌詞についてですが、アラブのような異国っぽさを感じますね。踊り子とかオアシスとか出てきそうな感じです。星とかの言葉から浮かび上がる世界も綺麗で素敵。ただ今回は、ちょっと申しわけありませんがイメージ違い。どちらかというと森の中のようなイメージだったもので・・・ただ、非常に参考になる作品でした。

・ Flautist Waltz（なゆたさん）
修正版になって言葉の繋ぎや音の響きがさらに綺麗になりましたね！華やかだけれど、でもちょっぴり不思議な歌詞で、こういう世界観は大好きです。Aメロの入りの英語のフレーズとか、凄く綺麗で僕の大好物でした（笑。ちょっぴりダークな感じの歌詞も素敵です♪　しかし僕の場合プルメリアって聞くとどうしてもハワイが連想されてしまうんですよね（笑。綺麗な花なんですが、曲の与えるイメージと僕の持っているイメージとのギャップが強くてちょっと違和感。どちらかというと冷たい、涼しいようなイメージでした。サビの統一感などは上手く出来ていて良い感じだと思います。

・愛されたネックレス（娃梨さん）
一応ストーリーがあるようなのですが、１番から２番への展開が急展開過ぎてちょっとついていけませんでした（笑。海辺を彷彿とさせるような離別の詩のようですが、言葉の節々から浮かび上がる世界はなかなか美しいと思います。ただ音韻とメロディとのつながりに少し違和感があるかなという印象です。あとはサビに統一感がもう少し欲しかったです。

・tristi mente（miccさん）
ラテン語ですね？聞き手としても色々と想像できて楽しいですし、言葉の作りだす世界も凄く幻想的で美しいと思います♪　ただ音楽的な観点から言わせていただくともっと音韻の繰り返しとか、同じようなフレーズの繰り返しがあった方が個人的には嬉しかったです。それらしいものは見られるですが、もっと直球でズバッと行ってしまった方が好みです。ただ、ストーリー的なものを想像して楽しめる良い歌詞になっていると思います！

・ミルクティーの誘惑（ziuさん）
凄く可愛らしい詞になっていますね！こういう雰囲気の詞はかなり好きです♪僕のイメージ的には月下でお茶会ぐらいだったんですが、これはこれでアリですね。世界も広がりすぎず、上手く物語がまとまっていて好印象です。ただ音楽的な観点から、メロディに対して歌詞がうまく乗っかっているかという点に関してはもう少し改善できそうな気がします。

・12年目の恋（もずくさん）
　ストーリー形式ですが、背景の描写が直球すぎてなんというか無難というか普通な感じの歌詞になってしまっている気がします。メッセージ性が弱いというか、いわゆる「よくある」言葉だけで歌詞が終わっちゃっている感じを受けました。それを否定する気は全くないのですが、今回は他にもっと面白い作品があったので申しわけありません。平凡な言葉も、面白い組み合わせにしてみるだけで新鮮な感じになると思います。歌詞のテンポに関してももう少し改善の余地があると思います。

・或るプレコグの恋（uotaさん）
　予知能力って良いことばかりじゃないんですねー(汗。なんでしょう、登場人物の設定とかはかなり好きなんですが、歌詞から浮かび上がってくるイメージに色鮮やかな感じを受けないのです。感情の描写だけ前に行ってしまっている感じで…無しではないと思いますが個人的にはちょっともの足りませんでした。今回は歌詞のループ無しという（おそらく目標で）作詞していただいたのではと思いますが、音韻ももう少し考えられれば良かったと思います！なんか要求するものが多すぎて申し訳ありません；；　でもuotaさんの言葉の選び方は本当に素晴らしいです。

☆時檻(じかん)（メリーヌさん）
　ぱっと聞いてみたところ好印象。まずタイトルが面白いですね♪　時の檻ですかー。楽曲的に同じ部分の歌詞の響きを揃えると統一感が出るので個人的にはやっぱりある程度のリフレインがある方が好きです。メリーヌさんの作品はそこら辺をうまく押さえていて気持ちがいいですね。歌詞の作りだす世界も、何となく浮遊感がある感じがして良いと思いました！ちょっと個人的に気に入らなかったのは2番「光陰矢のごとし」のフレーズ。この曲に引用するのにふさわしい言葉だったかちょっと疑問です。

・龍の化石（仮）（青蜻蛉さん）
　冒険したくなるようなテンションあがる舞台ですね！色々と想像しちゃいました（笑。でもちょっとこの歌詞だと壮大すぎるというか、この曲には似つかわしくないかなという印象です。アレンジを変えればどうにでもなる問題ですが、ちょっと今回は歌詞に合わせてアレンジをするだけの余裕がなかったもので申し訳ありません。でも言葉選びとか音韻の感じはかなりツボでした！投稿されている他の歌詞もちょっと見てみましたが良人材を発見出来て嬉しいです♪

☆甘美なワルツ（GUMIKOさん）
　これは僕が歌詞を応募するときに、この曲に対して持っていたイメージとほぼ一致していてびっくりしました！なんとなく曲が出来て行くうちに「おとぎ話みたいな世界」が頭の中に浮かんできたんですよ。何となく月下で森の中的な（？）。ちゃんとパートごと（特にBとDの統一感がすばらしいですね）に上手く特徴づけが出来ていて、文字数も上手くはまっていてすばらしいと思いました。文句をつけるとしたら「ワルツを踊る」のフレーズが途中で多用しすぎかなと感じたので、もうちょっと工夫が欲しかったです。

・Courage　Magic（アヒル先輩さん）
　可愛らしい詞ですが、普通。心の中を直球で表現してそれで終わってしまっている感じがしました。そのため心を映し出すような情景が頭の中にうまく浮かんでこない感じです（僕の想像力の無さが原因だとは思いますがorz）。募集する側からすると無難な感じで終わってほしくなく、例えば季節とか、天気とか、心の映す世界をもっともっと作ってきてほしいと思いました。言葉合わせなどはかなり頑張ってくれたようで良い感じだと思います。

・Shall we dance?（Mmmさん）
　不思議な世界観が良いですね♪ブリキの箱庭のようなものを想像してしまいました。文字数が若干合わないところもありましたが、それでも頭の中で展開される世界の面白さと比べたら些細な問題です（笑。サビの入りのフレーズも良く統一出来ましたね。すばらしいと思います。ただ、メロディに対して歌詞がうまく乗っかってこないような印象を受けました。映し出す世界は非常に綺麗なのですが「歌詞」として見るともう少し改善の余地があると思います！

☆月影虫（あきてるさん）
　言葉のからみ具合が絶妙。いいですねー、かなり好きです！月影虫ってどんな見た目なのでしょうか？綺麗な虫だと良いのですけれど…こういった想像力を掻き立ててくれるような歌詞は難しいと思うのですが上手くまとまっていると思いますし、タイトルに含まれる「月」の文字が僕の曲に対するイメージとも重なって非常に楽しめました。メロディに対する言葉の選び方にもセンスを感じました。D「刻みつける　刻みつける」のフレーズが凄く曲や他の歌詞とマッチしていて良いと思いました！ただ唯一気になったのが締めくくり「ピリオドをあげる」や「ジエンドをあげる」のフレーズ。なんというかすっきりしないのです。「あーげるー」って、なんか最後の最後でゆるい感じになっているのが残念。でも全体的にはすばらしい作品になっていますよ！

・クローバー（隅師医　唖漣さん）
　設定が怖いｗ　そして深いですね！解説ありがとうございました。読ませていただきましたが花言葉とかの知識は全く持ち合わせていないので非常に助かりました！こういう人が実際にいるというのは一つのカオスですねー（汗。内容も非常に面白かったし、展開・世界観含め非常に良い詞になっていると思います。ただ、メロディと歌詞とのつながりがもう少しきれいに繋がっていたらさらに嬉しかったです（例えばB「贈られたリング」のところは、そのままメロディを当てると「り↓ん↑ぐ↓」となって違和感でした）。