幻想心中

015
夢見る頃など　とぉに過ぎたよ
破れた隙間に　うかうか浸(ひた)って
馴染んだお店の　壁にもたれて
虐げられている　お姫様には

032
約束されてる　結末のルール
いつかの場面で　どんでん返しが、など
手前勝手なこと　醒めるまでのこと
空中楼閣など　描いて

048
崩れる瞬間　皆呟く
こんなはずじゃなかったんだよと
溢れる涙は　綺麗に滴(したた)る
遠ぉ…く　雨は降るよ

104
抱き寄せ縋(すが)る　その刹那に
甘美で隠微な花弁は咲く
殺してしまえば　
相身(あいみ)互いの幻想…に
ユメミタイ…

　　(　間奏　)

135
優しい人ねと　背中(せな)に身を寄せ
滑らす視線は　空ろに彷徨(さまよ)う
伝わる熱量　温(ぬる)いベタつき
大団円に向け加速してゆく

152
カーテンコールのない芝居の筋書き
ソープオペラに似た寓話のようでもあり
予定調和すること　諦め泣くこと
よくある話じゃない　そぉでしょ？

208
偽る瞬間　皆呟く
幸せにしたい、それだけだと
こぼれる言葉は　綺麗に連なる
遠ぉ…く　雨を降らせて

224
見せてあげましょ　空中楼閣
望みのままにと　指からめて
永遠(とわ)の都では二人寄り添って
ユメミテイタイノニ…ト…
　
　　(　間奏　)

255
ひとつベールを脱ぎ捨てる
あなたはまだ気付かない
隠し持つ刃(やいば)の先に
何を込めてる…か

311
「今のまま変わらず」…判りきった嘘　
幻のアタシには　キス、しないで

328
崩れる瞬間　皆呟く
こんなはずじゃなかったんだよと
溢れる涙は　綺麗に滴る
遠ぉ…く　雨は降るよ

343
もひとつ脱いだベールの先
こんなはずじゃなかったのは誰
あふれる涙はどうして流れるのよ
ユメノナカ…

400
信じてやしないって言って
信じても信じ切れず
どうしてまだ
　　　　(この手　ためらう)
信じてと伝えられもせず
信じることが怖くてずっと
幻想　身を投げて目を閉じて(いる)…

* * *

015
ゆめみるころなど　とおにすぎたよ
やぶれたすきまに　うかうかひたって
なじんだおみせの　かべにもたれて
しぃたげられている　おひめさまにわ

032
やくそくされてる　けつまつのルール
いつかのばめんで　どんでんがえしがなど
てまえがってなこと　さめるまでのこと
くうちゅうろうかくなど　えがいて

048
くずれるしゅんかん　みなつぶやく
こんなはずじゃなかったんだよと
あふれるなみだわ　キレイにしたたる
とぉーく　あめわふるよ

104
だきよせすがる　そのせつなに
かんびでいんびなかべんわさく
ころしてしまえば　
あいみたがいのげんそーに
ユメミタイ

　　(　間奏　)

135
やさしいひとねと　せなにみをよせ
すべらすしせんわ　うつろにさまよう
つたわるねつりょお　ぬるいベタつき
だいだんえんにむけ　かそくしてゆく

152
カーテンコールのない　しばいのすじがき
ソープオペラににた　ぐうわのようでもあり
よていちょうわすること　あきらめなくこと
よくあるはなしじゃない　そおでしょ

208
いつわるしゅんかん　みなつぶやく
しあせにしたい　それだけだと
こぼれることばわ　きれいにつらなる
とぉーく　あめをふらせて

224
みせてあげましょ　くうちゅうろうかく
のぞみのままにと　ゆびからめて
とわのみやこでわ　ふたりよりそって
ユメミテイタイノニ…ト…
　
　　(　間奏　)

255
ひとつベールをぬぎすてる
あなたわまだきづかない
かくしもつ　やいばのさきに
なにをこめてる…か

311
いまのままかわらず　わかりきったうそ　
まぼろしのアタシには　キス　しないで

328
くずれるしゅんかん　みなつぶやく
こんなはずじゃなかったんだよと
あふれるなみだわ　きれいにしたたる
とぉーく　あめわふるよ

343
もひとつぬいだベールのさき
こんなはずじゃなかったのわだれ
あふれるなみだわ　どうしてながれるのよ
ユメノナカ…

400
しんじてやしないっていって
しんじてもじんじきれず
どうしてまだ
　　　　(このて　ためらう)
しんじてとつたえられもせず
しんじることがこわくてずっと
げんそ(ぉ)　みをなげて　めをとじて(いる)…