あなたの仕草で容易く色を変える
わたしが開いてゆく ぽつりと ぽつりと
季節を捲(めく)った淡い風に揺られて
あなたを見つめている
気付いて でも 気付かないで

温んだ水無月 童歌(わらべうた)を口遊んで
幾重も広げた傘から覗き見た窓

あなたが散らした輝くお弾きのように
零れた滴(しずく)が 爪先濡らして染み渡る

貝の船の恋文 細く伸びる水茎が
涸れぬように綺麗な水を笑みをどうか下さい

あなたの仕草で容易く色を変える
わたしが開いてゆく ぽつりと ぽつりと
季節を捲った淡い風に揺られて
あなたを見つめている
気付いて でも 気付かないで

あなたの黒髪 昨日よりも甘く香る
わたしの真下に埋(うず)めたあの紙風船

栞を挟んで続きを閉じ込めるように
今 この刹那を束ねて 永遠にできたら

貝の船を沈めて 遠く凪いだ水鏡
青く滑り逃げてく夏を夢を掴まえられない

あなたの箱庭 ここで咲いているのに
どうして去ってゆくの もうすぐ もうすぐ
途切れた雨音 傘の縁をなぞった
指先 迷うのなら
触って でも 気付かないで

あなたの仕草で容易く色を変える
わたしが開いてゆく ぽつりと ぽつりと
途切れた雨音 傘の縁をなぞった
指先 迷うのなら
触って でも 気付かないで

ずっと待ってる
いつかこの場所へ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

紫陽花(曲付)

そふぃすとさんの歌詞募集曲へ。
http://piapro.jp/t/9eyD

紫陽花の花言葉:ひたむきな愛情・辛抱強い愛情
見つめ続けていた人が大人になって家を出て行ってしまう。
それを追いかけられずに、帰ってくるのを待っている誰か。

・紙風船→「せん」で一音
・掴まえられない→「ない」で一音


◆6/26
採用されました。

閲覧数:241

投稿日:2011/06/25 13:36:07

文字数:560文字

カテゴリ:歌詞

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