「やぁおはよう　まだ大分眠そうだね？」
まばたきしてもまどろみの中で迷子
寝ぼけて返した返事　目覚ましに溶けて夢から覚める

「さぁ起きよう　また今日も早いんでしょ？」
冷たい水が顔と幻（こえ）をすすいでく
思考と痛みが起きてカラダを動かす　そろそろ時間？

眩しい朝日が道を照らしても
僕の影が目の前を隠し見えないや
心はまだキミの夢を見て
時の流れの中知らん顔で寝過してんだ

「これが最後　もうすぐ私行くからね？」
あの声にすぐちゃんと僕が起きてたら…
理解と起床と後悔　全て手遅れで　もう間に合わない

燃える朝焼けが世界染めても
キミの影の形に色がつかないんだ
心が忘れまいと駄々こねて
時の流れの中潜りこんで不貞寝したまま

キミの「おはよう」をただ聞きたくて
何度朝を見ぬふりしてずっと寝てただろう?
心はまだキミの夢を見て
泣き笑いの寝顔で「おはよう」を唱え続ける