朝を運ぶ環状線の 始発電車は湿った匂い
セピア色の沈黙の裏
言葉にならない感情が 出口を探してる

わけもなく流れ落ちた 一筋の涙に
気付かないフリしてくれて、ありがとう
あの頃はなかった 余所余所しい優しさが惨めだ

YESとNOの中間 立ち尽くし
おざなりの愛でごまかして
グレーゾーンから踏み出せない私たちは
これからも割り切れない気持ちのまま 続いてくの？


目を覚ました午前三時は
白熱灯を頼りに ひとり
手を伸ばせば届く距離でも
どうしてか動けなくなって 深みに沈む夜

音もなく胸の奥で 爪弾く切なさが
水嵩を増して 溢れてしまいそう
あの頃はなかった 他人行儀な笑顔が惨めだ

YESとNOの中間 二人きり
枯れかけた愛でごまかして
グレーゾーンから踏み出せない私たちの
これからを誰か決めて
誰でもいい 変われるなら


ねえ、もういいでしょう？
真っさらな心で
あの日のあなたに もう一度会いたい

YESとNOの中間 立ち尽くし
それなりの愛でごまかして
グレーゾーンから踏み出せずにきたけれど
こんな気持ちのままじゃ 嫌

この境界線 踏み越えて
終わらない日々を終わらせる
あなたを手放し ブルーに溺れるとしても
見飽きた作り笑いは破り捨てて 泣きたいのよ
泣きたいのよ…