私の持ってるパズルのピースを
つなぎあわせたら
本当の君に少しは近づけるかな

ほんの少し前のことなのに
記憶のピースは欠けてゆがんで
わからない 真実の姿

だからこそ辿るよ 君のことを
何度でも 面影を追って
かきわけた記憶の奥から届く
君の笑顔 君の声



みんなの持ってるパズルのピースを
照らしあわせたら
あの頃の君に少しは近づけるかな

同じ君を見てたはずなのに
記憶のピースは色も形も
少しずつ違ってる不思議

だからこそ語るよ 君のことを
何度でも みんなと一緒に
手探りで記憶の底からすくう
君と過ごした季節を



繰り返すうち 実像(ほんとう)も虚像(うそ)も
確かになって息づき始める
君は怒るかな それとも笑うかな
それすらも もう 思い描くしかなくて



だからこそ歌うよ 君のことを
何度でも あの頃を思って
繰り返し記憶の淵から紡ぐ
君のいないこの世界(ばしょ)で

私の中に みんなの中に
確かに生きる君のこと

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Remembrance

 初作詞・初投稿です。


 読んでの通り、喪われた人を仲間とともに偲ぶ歌です。

 私たちが知っているのは他者のごくごく一面です……なんてこと、普段はあまり意識せずに付き合いしているわけですが。

 中高時代の仲間の一人を亡くしたとき、仲間みんなでその子について語り合いました。
 それは、忘れかけていた思い出を掘り返して、あるいは知らなかったその子の横顔を手に入れて、自分の心の中にしっかりと定着させなおす作業でもありました。

 きっと、強く心に残る思い出というのは出来事一度で成るものではなくて、本当はそうやって何度も取り出したり語ったりしていくうちに作られていくものなのだろうなと思います。

 まあ、若干思い出がオーバーになったりしている可能性は大いにありますが、それは笑って許していただきたいものです(苦笑)。


 なお、自サイトhttp://homepage2.nifty.com/ayanobrand/の断片置き場のような場所に、この詞の元ネタになった散文もどきがあります。

(2009/08/18)曲をつけました。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7966554

閲覧数:394

投稿日:2008/05/21 09:57:39

文字数:424文字

カテゴリ:歌詞

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