A1
漂う薄靄 月の羽突き刺さる
心はあやしく いざよう獣道

B1
ざわめく森のものの怪  
遠くで猩々の宴が
聞こえる万葉の調べ
いま蘇る疼き 古の

S1
待たれよ 運命に 呪われし命
一夜の 縁に 教えてしんぜよう
その身が 篝に あかされぬ間に
行かれよ 果てまで 風吹く方へ

SS1
腰のしるし 手をあて
胸の端音 さざめく

***

A2
幾千 幾月 幾山 越えて来た
歪んだ 憂世に 一筋 夜見の跡

B2
いずこか この身のやわらぎ
人世に隠れず 眠れん
寄せては返す 波音
ふと現れる 朧 砂の道

S2
待たれよ これより 神の社ぞ
散りゆく 静けさ 唸る地響き
不純の 客人 引き取り願う
一歩も 先へは 進ますまじ

SS2
風が吹いた 東へ
腰のしるし さざめく

SS3
ゆがんだつきよ しずまぬままに
ゆらゆらと かげ ふりそそぐ
ひらりまう かぜのささやいた
「とがのしき ねむれよ」


↓読み
===========

A1
ただよううすもや つきのはつきささる
こころはあやしく いざようけものみち

B1
ざわめくもりのもののけ  
とおくでしょうじょうのうたげが
きこえるかずはのしらべ
いまよみがえるうずき いにしえの

S1
またれよ さだめに のろわれしひと
ひとよの えにしに おしえてしんぜよう
そのみが かがりに あかされぬまに
いかれよ はてまで かぜふくほうへ

SS1
こしのしるし てをあて
むねのはおと さざめく

***

A2
いくせん いくつき いくやま こえてきた
ゆがんだ うきよに ひとすじ よみのあと

B2
いずこか このみのやわらぎ
ひとよにかくれず ねむれん
よせてはかえす なみおと
ふとあらわれる おぼろ すなのみち

S2
またれよ これより かみのやしろぞ
ちりゆく しずけさ うなるじひびき
ふじゅんの まれびと ひきとりねごお
いっぽも さきへは すすますまじ

SS2
かぜがふいた ひがしへ
こしのしるし さざめく

SS3
ゆがんだつきよ しずまぬままに
ゆらゆらと かげ ふりそそぐ
ひらりまう かぜのささやいた
「とがのしき ねむれよ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

WINDー旅人ー

「宵闇に 紛れて巡る 魂の さもしき旅路 ゆめゆめ語らん」
いえ、語っとる…

豆千代さんのWINDに書きました。採用ありがとうございます!

9.25修正
やっぱりいくつか掛詞があります。自由に読んで頂ければと思います。

閲覧数:555

投稿日:2016/09/25 08:07:46

文字数:924文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画1

  • 歌詞設定作品2

  • 豆千代

    豆千代

    使わせてもらいました

    ご応募ありがとうございます。
    こちらの歌詞を使わせていただきたいと思います!

    2016/09/01 22:37:28

    • June

      June

      豆千代さん、お忙しい中ご連絡頂きありがとうございます!
      とても嬉しいです、どうぞよろしくお願いいたします。

      2016/09/02 00:19:08

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