Schadenfreude

i
あーおかしいな上手く笑えないや。

a
あの時慰めたあの子が今
幸せそうに笑ってるのが少しだけ痛い

b
誰かの涙にあたし
釣られた日も確かにあったけど
今では他所様の憂いが甘くてたまらない

優しさを返して。

s
あたしだけが「期待する度
蚊帳の外に追いやられる人生」は
必死に繕っても容易く転がしても
値打ちなんて変わらないそうでしょ？

払い戻しもできないままで
誰かにbetされ続ける幸運のチップ
公平の概念も平等の水準も
どうせ恩も情ももう関係ないし

コールは"Schadenfreude"(シャーデンフロイデ)

a
綺麗な夢を追うあの子が今
ほんの少し間違ってくれたら面白いかもね

b
正義も権威も全部
噛み付け高飛車な反抗心(ヘルテファル)？
貴方に預けてた背中をあたしにも貸してよ…

愛情を返して。

s
あたしだけが「取り残されて
蚊帳の外に捨て置かれる人生」は
誰も見ていないから張合いも虚しくて
仕掛けて得られるのは消耗

疑うことも躊躇うことも
逃げ癖ばかり上手くなって優越感
盲信掲げるほどお人好しじゃないの
今の誰も彼ももうあたしを超えられない

c
愛されたかったけど大事にできなかった
救われたかったけど気休めは嫌だった
失ったチャンスは巡りそうにないから
余ったものくらい譲ってほしかった

s
あたしだってあたしのことを
ヒーローだって過信して生きたかったよ
口開けば孤独と悲観的なプライド
それがあたしならばもう仕方ない

傷にも慣れて予防線張って
擦り切れた感情はまた誰かを嘲笑う
狡猾な嗜好だって狂気と揶揄されたって
今更降りられない鍔迫り合い

正体は"Schadenfreude"

ライセンス

Schadenfreude【曲募集】

りつ

ーーー
シャーデンフロイデ。
自分が手を下さずに、他者が不幸や失敗に見舞われた時に快楽を得られる感情。

あの時手を差し伸べたあの子が
私のことを忘れてしまったかのように幸せに笑う様子を見て、ほんの少しだけ胸が痛い。

私が折れそうな時、あの時預けた優しさを、一滴でも注いでくれる人がいたらいいな。と
見返りを期待してしまう弱さに気づく。

肝心なところで躓いてきた人生に慣れて、気づけば誰かの喜びを祝えなくなってしまったり。
貴方だけの幸せなら私は要らないよ、なんて厳しいことを考えてしまったり。
そんな悪癖を1番忌み嫌うのは自分自身なのに、心が拗れて元には戻れない。

だから消えない感情をこう解くのです。
シャーデンフロイデは【悪】ではない。
自分への【慰め】であり【褒美】であり
【存在意義】なのだと。
ーーー

最近攻撃的な歌詞を作ってなくて心が穏やかになってましたが、久々に。

投稿日：2023/06/15 00:15:43

文字数：784文字

カテゴリ：歌詞

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選考が大変遅くなり申し訳ございません。
ご応募ありがとうございました。
素敵な作品をいただいておきながら、大変恐縮ではございますが今回は採用を見送らせていただきます。
また、機会がありましたら今後の歌詞募集の企画にて、ご参加いただけたら幸いです。
2023/06/11 19:53:38