漂う煙管の紫煙
卑猥な甘い香の香り
派手な部屋の中に地味な
わっちは番頭新造手前

格子から見上げる夜空
曇天の灰の流れる雲
あれはどこへ流れゆくのか
故郷へと着くだろうか


道を行き交ってく
男達は品定め
わっちのことなんざ
ちろりと見て視線を外す


けちなこと けちなこと
してくれりゃいいのに わっちは
腹を決めているというのに
今日も部屋の隅で待ちぼうけ



学も身につけて
くるわことば遣い
八文字練習して
はじめ花魁目指してた


それでも今現実は
格子の中手をこまねいて
男をただ待つばかり
今日も部屋の隅 待ちぼうけ

けちなこと けちなこと
してくれていいのに わっちは
上にも下にも行けず
吉原の隅で 待ちぼうけ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

遊郭下層

「けちなこと」=「悪いコト」

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投稿日:2012/07/27 19:01:57

文字数:321文字

カテゴリ:歌詞

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