錆び付いた愛はダーツの的に変えて
吐き出す負け惜しみ　「愉しく踊りましょ？」
着飾った孔雀中身はわかりません
せいぜいご注意して

あのこが欲しい！
値踏みする視線浴びたまま
笑う口元何も思わず退屈なの

ハードなビートに重なる浮つく声
棒読みの睦言　「一晩いかがでしょ？」
フロアの隅では妖しい誘い文句
火遊びもほどほどに

鬼さんこちら！
本音はどこかにふせたまま
媚び売る眼には何も映らずつまらない

今宵も冷えた嘘で胸を焦がし
忘れるほど　軽く　安い　浅い夢を見よう
世界が熱い夢を叫ぶなら
背中向けて　くらり　くらり　おちてゆく

運命の赤い糸なんてゴミ捨て場
見透かす笑い顔　「ホントは欲しいでしょ？」
警告を鳴らす氷が溶けて騒ぐ
素直になればいいの

酔いから　醒めても
消えない　マボロシ
欠片を　残して
染み込んで　離れない
君と君が廻り
アタシが揺れるの

今宵は注いだグラス払いのけて
溺れるなら　ふたり　溶けて　甘い夢を見たい
世界が凪いだ涙零すなら
せめて今は　絡み　繋ぎ　沈みたい
くらり　くらり　おちてゆく