『黎明に咲く宴』


意識失くす暇無く昨夜も熱上げて
御簾越しに切り裂いた戯言すらも愛しき

銘を打ち砕けど御璽欲しさに
小手先の度胸を晒し暴挙の澱へと
袖振り合うのも他人事 擦り合うのは横着逢瀬

(開闢の刻へ)

淫ら妄り咲き綻んだ 切なさ刹那に消えて

(舞台の外へと)

虚勢を捨て切れずに溺れていく
沈む詩は継ぎの世へ 呪いの様に
あの世を現へと転じ捧げるは
自重 自嘲 声を上げて
掲げよ 騒げよ 宴は始まる

泡の中に隠した咎を楔にして
芍薬之姫君へ 語られる曖昧
懺悔を薪能まで昇華した豪奢な
似せ物を真実へと狂い正そうか


消し炭にされた愛は抜け殻の蝉の様に

(静寂の末路へ)

独楽回し 道楽気取り 手繋ぎ鬼はどちらへ

(帷の奥まで)

連なる回廊へ引き寄せる
響く鈴の悲鳴から暴き出した
運命は廻る 罪科すら赤い糸
自傷 事象 並べ上げて
拡げよ 魅せろよ 止まらぬ宵闇

蕾の内に仕込んだ言い訳を育てて
鬼灯之君次第 望まれぬ永遠
覚悟に背を向ければ鈍る刃は地に
嘯く後悔さえも生き残る術


傷付けた筈の旅路で
明日に繋ぐ閃光に手が触れて
いっそもう知らぬ頃の様に
興味を持たず無情な素振り
演じられたら

眠ったままの理想をわざと叩き起こし
その手を掬いながら微笑む憐憫へ
芍薬之姫君と鬼灯之君とで
差し出す命で共に此処で朽ちようか


黎明に咲いた絵空を火に焼べて終わらせよう
手を繋ぐ二人の鬼は宴と共に眠り地に還る

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

『黎明に咲く宴』

アニソン風和風ロック
ストーリーが構築できる方だと嬉しく、陰陽座っぽいイメージで
と、あったので
個人的には陰陽座=友人なのでものっそいやりやすかったwww
そして書いてて楽しかった
諸々の依頼やコラボに集中する前に先に遊んでおこうと久しぶりの曲先投稿(でないとやりたい曲先が増えて精神やられるから
・・・誤字脱字とか、後から出てこないといいな(一番の心配はそこ


(過去記録)
http://piapro.jp/t/IGZ6
投稿終了(選考落ち)

初出:2013/04/09 22:22

閲覧数:314

投稿日:2013/07/23 21:05:53

文字数:626文字

カテゴリ:歌詞

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