駄々をこねるように泣いて困らせた
君が最期に見た私の姿は

涙で汚れてひどい顔してたよね
「ありがとう」なんて 伝えられなかった

月は満ちては欠け
都は栄(さか)えやがて亡(ほろ)び
咲かせたその命(はな)も
永遠になど 続かない
始めから知っていたこと


ヒトに与えられた時間の刹那さ
君はその最期に何を見つけたの?

涙で汚れた私の頬を撫でて
「幸せでした」と かすかな息のおと

月は欠けては満ち
都は亡びまた栄(さか)える
けれどもその花は
冬が過ぎても 君だけは
もう二度と咲かないのだと


咲いては散り また春を待つ
幾年月が廻(めぐ)ろうとも
薄れもしないこの想いと
君の声……


満ちる月は欠けて
栄(さか)える都は亡び
愛したその命さえ
時代(とき)に流されても

満ちては欠く月に
栄(は)えては亡ぶ都に
永遠と呼べるものをくれた君のために

千代(ちよ)に桜は咲く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

月と都と千年桜

http://piapro.jp/t/YZki

Shalo様の歌詞募集曲に歌詞を書かせていただきました!

樹齢千年を超える桜の神様ミクたんと、時の帝との悲しい恋の歌……
いや、恋自体は悲しくなくむしろ幸せだったのですが、二人に与えられた時間の差がね……という歌詞です。
帝もその時代のわりに大往生したかもしれんし!←

素晴らしく想像力をかき立てる、厳かな空気感の名曲です。
その世界観をどうにか活かしたい、と、人間どうしの恋よりはもっと神秘的なテーマを選びました。
常に移ろい変わりゆくこの世界で、命短い人間から、永遠を教えてもらった神様の歌。

ちなみにこの歌は「現代で」歌っている歌です。
今から約千年ちょっと前、つまり、平安の都での恋を想う千年桜、という仕掛けです。

相手が帝であることや自分が神様であることはあえて歌詞には明記していません。
自分のことをあんまり自己紹介しすぎてもなんかアレなので(^p^)(笑)
ただ、もしわかりやすさを重視するのなら、最後の「桜」という言葉を、桜と書いて「わたし」と読む形式にしてもいいかな?とも思っています。

しかし……集まった応募歌詞のレベルの高さよ(爆)
やはり名曲には名歌詞が集まるんだなと再認識させられました!!(・∀・;)

閲覧数:205

投稿日:2012/03/24 12:58:34

文字数:397文字

カテゴリ:歌詞

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