【A1】
あなたの声だけが響く丘の上で
何故か痛む心、まだ知らない傷よ

ふと歩いただけで重い風が通る
記憶に隠されて、まだ見えない事実

【B1】
輝きだけで飾られたココロ
知らない名前を叫びたくて…苦しい

【S1】
これまでの道程（みちのり）思い出せずにいるよ
傷だけ残る足だけが今まで来た証

いつか聞いた歌を未（いま）だ歌っているよ
言葉の主（ぬし）、知らぬままに口を突いた歌さ

【A2】
回り道は避けて急ぎ通る道の
端に咲いた花の名前をまだ知らず

悩むことがなくて「考える」もやめて
長い道の中で失くすモノも知れず

【B2】
思い起こせば虚しさは積もる
償いも無意味…果てぬ涙、止（と）めて！

【S2】
あなたの声だけが響く丘の上では、
見覚えのない傷ばかりココロ深くナミダ

いつか気づく日まで旅は続くのだろう
重い風に痛む傷と…
それでもまだ、進もう