花に溺れていたの
声が少し錆ついただけ
どうか目を伏せたままで
雨上がりの目蓋が滲むから

たとえば
お気に入りのヒールを履いて
たとえば
遠く香る梔子を覚えていて

花びらが、ひらり
こぼれていくの
意味もなく泣いてしまって
耳鳴りに、ゆらり
揺れる鼓動は
いつでも迷うだけで消えない

春に怯えていたの
雨は少し遠のいただけ
どうか色は付けないで
惜しむ頬に気づいてしまうから

たとえば
待ち惚けて笑っていたい
たとえば
隠していた眼差しを見つめたまま

花びらが、ひらり
こぼれていくの
訳もなく飽いてしまって
耳鳴りに、ゆらり
知らないことは
きっと知らないままでいて

クチナシのまなざしを聞いていて
我儘を言うけどただ笑って
名前のない花に溺れていたの
いつかまた香る日まで

見つめていてどうか笑ってみせて
あなたを引きとめはしないけど

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

花とアンニュイ

ああとてもとても幸せでした。
(ひらがなは前頁にあります。参考にしていただければ幸いです)

応募元:ビーノさん(http://piapro.jp/t/eM3w

閲覧数:340

投稿日:2016/02/08 23:13:06

文字数:376文字

カテゴリ:歌詞

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