【A1】
理不尽過ぎだって聞いて
生まれてきたこの独り
平等とか自由とか
役立たずな言葉たち

叶わぬことだと知って
夢の中と同じこと
ただ繰り返すだけなら
理想とか全部捨てたい


【B1】
見つめていたい
想っていたい
解き放たれたの、理想郷

すぐに逃げたい
忘れていたい
縛られてしまう、現実


【S1】
願えば、そして、叶えば
仮定の反復は無駄です
諦めてる、既に、泣いてる
遺跡のようですね、理想

夢見て、光る希望の
帰着地天候は雨模様
もう後ろに…道はないから、
進むしかないのは、悲壮


【A2】
鳥籠の中で鳴く鳥
水槽で泳ぐ魚
見えないけれど見えている
飼い慣らされた壁なら

一生無理？って聞いている
開放の時機、探してる
人が創ったことなら
人が壊せるだろうって


【B2】
離れられない…
逃れられない…
強制包囲の、この壁

見失いそう…
迷い込みそう…
夢と現実は、どの壁？


【S2】
いけない、越えて行けない
禁止に反抗は不可能
閉ざされてる、暗い闇とは
冷酷・幽閉の日常

避けたい、早く逃げたい
それでも継続な現実
分かっている、もう知っている
それでも、続いてく日常


【S3】
結ばれ、すぐに別れて
永遠ないものと知った
栄えた者いずれ滅びて
諸行は無常って聞いた

創られ＜壊されるまま
放置されるだけの運命
色は匂い、散ってしまうと
結局、何が残るんだろう？


【S4】
気づいて、諦めたんだ
仮定の反復は無駄です
諦めても、いくら、泣いても
追いかけ追い詰める、悪夢