TOMe

どこ行ったの？探しにきたよ
君にはもう見えないけど
月の影に隠れた僕は
君にはもう見えないけれど
さまよい続け忘れたまま
あてもなく
三年前なくしたの
君からの僕の名を
呼びかけ届かない
君の声、僕の声...

羽の生えたギターに跨がって
僕は飛んでいく
あの星目指し僕は
今日も頑張って飛んでいく
まだ届かないみたいだ
火星をすぎた頃に
僕は忘れ物に気付く
慌てた僕は
真っ逆さまに落ちてしまう
落ちてしまう...

ぼやけた視界の隅咲いた
ひまわりと白い少女は
嘘だらけこの街の中で
透明で切ない
肩落とし歩いた
少年は漂流者
僕の居場所はここじゃない
ここじゃないはずなのに
そっと優しく羽が生えたよ
僕の背中白い羽が...

白い雪が最後に君を
包み、溶けた
まるで涙のように
笑いあって歩いた
過去 さよなら
隙間風揺らした
涙 僕のかい？
歌って、ねぇ歌って
笑って、ねぇ笑って
君が最後に...

遠回りでも、今だけは言葉で
ごまかさず、ありのままで
すぎていった過去とかも
止まれ僕の影で
君を待った、僕は待った
夜の街頭の下で
例えばそう、今僕が消えたなら
例えばそう、そんな風に思っていたなら
ひと言だけ、大丈夫だよって
すぎていった過去とかも...

霞み行く雲に、とけ込む空
その角を曲がり、何に出会うだろう
通りすぎる感情、いつもより多く
晴れ渡る心、染み渡る思い
無視してあてもなく
いつしかいつもの道
いつしかいつも通り
いっさい僕が笑わなくたって
平坦感情限りなく
いったい言葉はどれだけ...

遠くにいるはずの君だけど
どうして近くにいないのか
なんてまた思ったりしている冬の夜
区画整備で壊れてく僕の思い出達
橙色に染まってく君の影法師
夕焼け小焼けの赤とんぼを
バックグラウンドミュージックにして
帰っているのは十年前の君
帰っているのは十年前の僕
そっと泣いた僕がいて...