ハスムカイ

突然「私のどこが好きなの?」なんて
聞かれても言葉に詰まるのさ
言葉にすると大事なものが零れ落ちて
伝えきれないだろう　多分伝えきれないだろう
突然「私のどこが好きなの?」なんて
いじわるなこと聞いてみたの
「言葉に出来ることなんてその程度さ」
聞かせて欲しいの　困った顔もいいね
ゆっくりと流れる二...

幼い頃の記憶は水たまり
どうかしたんだ　色付いた葉のせいか
君とずっと遊んだ水たまり
銀杏の葉をよけて　君と二人
夕方のホームは人溜まり
何が何だ?　アンテナしまう成果
君をふと見つけた人溜まり
距離の近い誰か　君と二人
電車は行け行け　薄暮の街　川面に揺れ揺れ
君をずっとずっと　見ていたはずなのに...

ガニ股歩きで闊歩したい
思考停止のスタイル
街のせい　君のせい
本当のことは言わないで
ガニ股歩きで腱が痛い
反体制のスタイル
あれもせい　これもせい
本当のことを言ってくれ
あっという間に過ぎて行く　過ぎて行く
Fuck you! とか言ってみる...

月曜日の朝　自転車に乗りながら僕は
橋の下に見える　川面を眺めてる
中途半端に五分遅れるくらいなら
三十分遅れた方がいいと思っている
火曜日の午後　パンを頬張りながら僕は
昼休憩中の　教室を眺めている
お腹が弱いから　ミルクはないのだとしても
クリームパンにコーラはなかったと思っている
水曜日の夕方...

絵具みたいな濃い青　容赦もないな太陽
日陰見つけて涼もう　頷く君の麦わら　潮風
きっと君とは最後の　夏の記憶になるだろう
すっかり日も暮れた様　線香花火　波音　微風
君の前で　想いを闇の中で
あの手この手　つまりそれで　ふわふわ　くらくら
背を伸ばせ　想いは闇の中へ
あのねあのね　僕はそのね　砂浜　...

雨がやまないのさ　傘なんてないや
意味が解らないのさ　教えてティーチャー
自由　揺らぐ
生まれた時からの差?　言い訳はいいや
意味なんてなくていいのさ　薬をドクター
いずれは雨も上がって星見えるよ
外れた車輪を抱え　誰が引いたレール?
まやかしだって本当は気付いているよ
滲んだ窓に映った　消えてしま...

月のかたちがね　変わるとね
君のことね　忘れてくね
星のかたちがね　変わったね
君は何処へ　行ったのかね
ゆらり　ゆらゆらり　風に溶ける
ふわり　ふわふわり　散る
月のかたちがね　変わるとね
君のことね　遠くなるね
くらり　くらくらり　世界がまわる
とろり　とろとろり　行く...