Lenn_M

あーだこーだ、どーだそーだ
だからって 何だ
どうしたい、ルールの何重苦
その身、感じるのは、辛苦。
他人の制限にもがいて 早、何日？
一体いつ 柵が出来て
いつの間に 鎖ができたのか
飛ぶことさえ 忘れた。
あーでもない、こーでもない
ないない尽くしの脳内...

ねぇ おいてかないで
お願い　おいてかないで
そんな声も　明日には届かないんだろうな。
君はいつも
僕の前を歩いてるね
迷わず真っ直ぐ。
反面僕は迷ってばかりだよ
あっちこっち？
どっち…そっち？
僕は変なのかい？...

わたし 「愛」ってうたうけど
なんなのか よく分からない
迷子になって 苦しくなって
わたしのなかにあるのは 「哀」
わたし 「I」ってかたるけど
なんなのか よく分からない
いつか無くした 落とし物
一体いつそれは「私」だと気付くの
迷うよ くぐもった回路の中で
探すよ ほんとうの意味を...

町行く
人
人
人。
彼らの視線は常に下。
サイズを測れない大きな空は見ないのに、
縦横数センチの小さい画面はお好きなようだ。
それは随分無機質で
それは随分冷たくて
そんな画面を覗き込んで...

私が嫌いなら嫌いって
はっきり言ってくれた方が良かったのに
私が憎いなら憎いって
いっそのこと突き放してくれた方が助かったのに
私がいらないならいらないって
迷いなく捨ててくれた方が嬉しかっのに
誰にも存在価値はある
誰かが言っていたけど
誰も信じるわけがない
愛は誰もが持っている...

君のことが妬ましくて
そんな自分が疎ましくて
限界なんて 消え去ってしまえばいいのにね
そしたらこんなつまらない諍（いさか）い 起こさずに済んだのに
なんで神様は僕らを全て
同じように作ってくれなかったんだろうね
そしたら
醜い争いは起きないし
無慈悲な格差は生まれないのに...

私は世界が壊れるのが恐いから
盾片手に文字を綴るの
私は周りに負けたくないから
好奇心片手に辞書を引くの
喩えそれが偽善だと知っても
偽り片手に反抗するの
貴方には分からないでしょうね
この衝動と焦燥
貴方には見えないでしょうね
この重い想い...

自分の持つ
声
想い
意志
すべて繋げたらあなたに伝わるかな
伝えたいのに遠くて、
でも距離は近くて。
手を伸ばせば届くのに、
肝心の声は届かない。
焦れば焦るほど頭の中は白くなって、...

歌を歌うのは何故だろう
誰のために何のために
ヒトという操り糸を仲介して私はウタウ
ウケミという絶対事項
逃避不可な皮肉な環境
自力では言の葉のひとかけらも出せない私はウタウ
探し求めるアイデンティティ
見つかるのはマイノリティ
だからといってあなたの中を覗いたら
私達の存在概念は見つかるのかしら...

白んだ空を微睡んだ目で見て
赤い日が空に昇るのを見て
また日が過ぎて行く
そう思いながら 時計を見るの
同じ事の繰り返し
時計の長針短針
瞳の中に入り込む事象も...

こころの なか
あなたの こころの なか
きょうは なにを かんじて かんがえていたのかしら
わたしは しろい てんじょう
みあげて おもうの
その こころの なか
ずっと ふかい ばしょで いいから
ほんのすこしで いいから
わたしの こと おぼえていて
わたしの やまいは なおらない...