ぜろ

遥か遠く紡がれた
嫉妬のための犠牲
悲しき恋物語
君は赤いアネモネの花
愛して愛しすぎて
君とは居られない
愛され愛されすぎて
君はもう居ない
無実の犠牲に
共に生けなくば...

錆び付いた標識は目にも止めず
あなたは歩み止める
振り返ることなどは決してせずに
一歩、二歩、三歩、四
「ここにはないの、私の居場所は」
あなたはそうやって捨て行く
空が赤く焼ける頃
白い花一輪散ってく
あなたが最後に呟いた
言葉はノイズで聞こえない...

いつも同じ世界だけ 私見つめてきたんだ
あなたに出会ってから 世界色づき始めたの
笑顔それはうれしくて 涙それはかなしくて
すきとあなたが言ったら 私にも特別になる
ふしぎね
私の世界が 今意味を持った
あなたが私の世界を変えたの
しあわせだよ
なのに簡単に色は消えた 意味も無くなるの
私またひとり...

君と歩く道に 重なる二つ影
赤く染まる君と僕
繋いだ手あたたか 冷えた手はもうない
だけど今は僕一人
赤く染まった頬 なのに 今は赤い掌
冷たくて 寂しさが突き刺さる
去年の今日は 僕笑ってた？
神様どうか 教えてください
夕暮れ小道 一つになる影
あの魔法の言葉は なんだったっけ...

さよなら 泣きそうな 君はそう言った
涙が溢れる 君のこと もう見えない
いつだって二本の道の 前に立って
右と左 どちらか片方 選ぶの
何かを得るため 何かを捨てて
取捨選択 繰り返す日々
いつだって二つの物 天秤にのせ
右と左 どちらが重いか 見極める
どちらが大切か比べて選んで
二者択一 繰り...