梨緒

幽霊だったら良かったのに、と
変わらぬ顔に映し出す
あの娘は今、何処にいるの？
動かぬ眼で探し続ける
綺麗な服　夢見なドレス
「まぁ！貴女はお姫様かしら？」
踊る心　喋る私を
貴女は妄想するのでしょう
結いた髪の毛は解かないで
廃れる身体　過ぎる流行り...

夢を見た　夢を魅てた
「私なんか、居なければ」って
霞んでく　枯れていく
心と命　掬い上げて
夢現　夢占い
「私なんか、要らないの」って
軽弾み　過剰な言葉が
現実だなんて言わないで
時計は
チクタク　チクタク　チクタク　鳴り響く...

私は真っ赤な嘘つきよ？だって
人生は 裏切った者勝ち
愛してる？愛してるでしょ？
これくらい許してくれるでしょ？
貴方の愛を100%
苦しい事実排除しなきゃ
可愛いよ？私可愛いよ？
愛されるのは当然でしょ？
私の自愛は100%
愛への毒は排除しなきゃ...

砂利の無い この道で
僕は 小石を 蹴り飛ばした
ビル風の 吹き荒れる
ここは 今年も 寒い冬
知らせの無い この時計
いつもチャイムは 12時
人気の無い ロータリー
夏祭りは賑わうのに
美味しいケーキはまざあぐうすで
アン美容室に行きたいな...

なんとなく生きている

ぎゅって抱きしめて僕の事
晴れる心はありませんが
感じる君の高鳴る脈を
ただ羨ましく思うだけ
ぎゅって首絞めて僕の事
心残りはありませんよ
感じる僕の苦しむ脈で
また今日も生きたくなくなるの
心が無いな 心当たりが
きっと“人”を捨てたんだろな...

海の街　波に揺れる
青い空　届かない
海水に　漂って
あなただけ　会いに行く
浮かぶ藍　何もないな
あの言葉　届けるの
塩の味　ただ酔って
あなただけ　想い出す
cry　暗い　喰らい尽くす日々
眠って　起きては　時間だけ過ぎて...