293の投稿作品一覧
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他人ならよかった
僕が特別だったから
こんなにも苦しんでいるんだね
簡単ならよかった
ここで生きているから
何かを残しておきたいんだね
命の場所を知っている
だから歌っているんだろう
命の価値を決めたいんだ
だから描いているんだろう...往生
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僕の生き様はどうだろう
時間が溶けていく部屋
ゴミ箱のそこにあったのは
どうしようもなくなった尊厳
生きることが辛いと言う
それが罪だとは思わない
怖いものは何だと問う
それが神だとは思えない
哲学に殺されよう
哲学に殺されよう...哲学に殺されよう
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堕落を溜めた ゴミ箱から
僕の本性が 臭い始める
無音を嫌って うるさいと喚いて
強がって傷ついて また泣いたふり
ここから
脱け出すんだ 急いで
お行儀よく靴下を選ばないで
その先にあるのが
また新しい 掃き溜めでも
逃げ出すんだ 1人で...エンドレス・エスケープ
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何かを残せただろうか
足元の泥水で溺れているつもりの
そんな子供ではなかっただろうか
優しい手を求めるのは
ただ疲れただけ
少し眠ればまた空だって飛べるから
今日はおやすみ
またいつかどこかで
笑顔のお面を外して笑おう
疲労、休息、再生
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生き難いこの場所では
前髪がなければ息もできない
黙っているのは
腹の中で叫んでいるから
理由もなく生きることは
とても罪深いから
大人になれないふりをするのは
いつまで許されるのだろうか
マエガミマスク
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次は誰が選ばれるんだ
いい加減うんざりなんだ
顔を伏せて目をそらす人生は
次は誰の番なんだ
不幸は抱えられないから
誰かから誰かへまわされていく
勝つことに囚われた負け組たちは
いずれ真実を知るだろう
地面に頭を擦り付けなきゃ
足元だって見えやしないから...losers
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言葉遊びをしよう
私の命は私のもので
ものに使い方があるなら
私の命の使い方は
一体誰が教えてくれる
説明書を読まない主義も
説明書不在の現実には
どうにもこうにも不安なんだ
コントローラーは誰が握っているんだ
こんな設定じゃレベルも上げられない...プレイマニュアル
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不幸面が似合う年頃だ
自嘲は僕のプライドで
丸まる背筋を伸ばす気はない
頑張ってるふりでサボってみて
サボってるふりで頑張ってみて
なにが見えた
なにが得られた
死はまだ遠い
後姿
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額縁に閉じ込めた記憶は
まだ色褪せない苦痛
冷たい壁にもたれて
平熱は下がるばかり
私はいつまで
自分の背中を見せつけられる
記憶
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不幸を数える右手は忙しなく
幸福を数える左手を持余して
いつしか両手で数え始めた
ハリーハリー
彼らを殴るために
ハリーハリー
今すぐ拳を握り締めて
数えた不幸が僕の力だ
不幸パンチ
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リンちゃん
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この胸に包丁を刺すんだ
ほら手は震えていない
今ならいけるだろう
どこか遠い場所でなら
きっと私は許される
窓の外から子供の泣き声
君は生きて
どうか君は
血が流れているんだ
ほら今も震えている...群青
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夢の中では死ぬのが怖くて
起きてる時には死にたくて
理由を探したって
見つかるのは弱さばかりで
その手首の傷が悪夢の元凶だって
黒幕は僕自身だって
気付いたって
どうしようもなくたって
だってだって。
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この部屋の中に何があるんだ
気だるさは増していくばかり
手首を切っても溢れるのは
汚い私の汚い喘ぎ
この部屋の外に何があるんだ
みんな疲れた顔をしている
線路へ飛び込んでみても
誰かの帰りを遅らせるだけ
私はどうしてここにいるんだろう
何かを忘れてしまったんだ...失くした
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「なんで生きてるんだろ」って
そんな気だるい毎日で
「このまま死んでいくのかな」って
不安を自嘲で誤魔化すの
「もうそろそろいいかな」って
剃刀手首にあててみても
「痛いのも辛いのも御免なんだ」って
結局傷痕はアクセサリー
ゆっくり
残酷に...今日は明日に殺される
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ルカさん
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生きることへの抵抗感に
殺されればいっそ楽になれると
今日も今日とて不細工な顔
いつまでこうしていられるの
また今日も1日寿命が縮まる
死ぬことへの羨望感は
愛されない私の支えなんだと
今日も今日とて丸まる背中
君は特別なんかじゃないさ
ほらまた一つ細胞が壊れた...老いる
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ミクさん
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錠剤の海におとされ
溺れることすら困難で
ただ沈んでいく
ここはゴミ箱のよう
きっと私が汚いから
神様に捨てられたのだ
肌の上でざらつく
舌の上に愛しい人を
転がっていったのは
きっと私の心臓...浸る
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幸せが産まれている
ここには救いが溢れている
美しい世界で
私はどんな色をしているのだろう
幸せの青い鳥の卵を
私はもっているのだから
私の温もりをあげるの
いつか幸せになれると
それだけを信じて
誰かが笑っている...青い鳥
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幸せのタマゴ
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いつになったらこの足は止まるんだ
もう歩くのは疲れたよ
ほら 休んでいいって誰かが言ってる
磨り減る 磨り減る
靴底はもう限界さ
いつになったらこの足は折れるんだ
もう痛みで泣き出しそう
ほら 薬をあげるって誰かが言ってる
繰り返す 繰り返す
こんなのもう限界だ...w@rk
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このまま枯れていくのも悪くないかなって
みえみえの強がりを部屋に落として
今日もヘッドホンで目を閉じる
見ないふり見ないふり
世界は案外不幸塗れなんだろう
このまま離れていくのは悲しいなって
冷えた両手で祈ってみて
明日もスピーカーは鳴り止まない
聞こえない聞こえない
僕らは案外不幸塗れだったんだ...末端冷え症
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「それは毒薬さ」と囁かれているのに
どうして死なないなんて思えるんだい
脆い温もりばかりに期待してしまう君には
似合いの結末なのかもしれないね
機械の心臓に血を通わせるのなら
錆付いて止まってしまうだろう
時間が隣にいると気付いたのなら
傅いて手をとってくれるのは…
「愛は神様だ」と謳う哲学に
どう...キミノトワ
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あなたのおかげで
灰の落とし方も上手くなった
いっそ、もっと不幸をちょうだい
幸せだと落ち着かない
「いつか、きっと」は聞き飽きた
期待するのも疲れるんだ
変わらないでいようっていう約束が
遠く紫煙で霞んでいって
あの日の僕らはきっと嗤ってる
嗤ってるんだろう...不幸自慢