灯
詩・タットミー
火を噴くドラゴン 人の群れだ
居場所のないかかし 旅人だ
出会ったのは夕暮れ 同じ色だ
同じように奪われて 同じように忘れられた
彼らは叫んだ 私たちの帰る場所の名
彼らは知らなかった 名すら忘れられたことを
現実的なことだ 行くあてがない
現実的なことだ 魂を奪われた
圧倒的暴力に奪われた
出会ったのはそう 同じ形だ
いびつで尖って輝く魂だ
彼らはそう、それを取り戻した
それから彼らは共にいた
そして彼らは彼らの名を帰る場所にした
荒れ野に種をまいた きっと輝くだろう
暗闇に灯をともした きっと導くだろう
あなたはその力で あなたを救って
わたしはいつかきっと あなたへと届けよう
燦然と輝く灯を