ブックマークした作品
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「アストロノーツ」
もしも僕が今晩のカレーを
残さず食べたなら良かったのかな
君は酷く顔をしかめて
もうたべなくっていいよって言ってたんだっけ
もしも僕が虐められたって
殴り返せるような人だったらな。
君も今より少しくらいは
笑うようになるかもしれないから。
もしも僕がひとりきりでさ...無題
椎名もた
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あかい あかい くつ
きいろいくも
かたほうだけ なくした。
ふかい ふかい そら
みどりのうみ
ぼくにはみえなかった。
きみだけだ
ぼくにみえていたのは
ここにいよう。
あつい あつい ふゆ...stoy.
椎名もた
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夢から醒めたらさ、君と一緒にさ
行きたい所があるんだ。
そこには永遠を誓う綺麗な石がさ あるのさ。
「僕はまた、疑いました。
永遠など在り得るのかな。」
「答えなど有りはしないさ。
何故ならばそれは真っ赤な
『嘘』 」
僕らの愛(ソレ)が嘘ならば、僕は今まで何をしてきた?
それ...ワンダーテイカー
椎名もた
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物語「ブラウン」より
『僕はまだ知らなかったのです。
その知らない事、あふれるようにある物語と
「ストーリー・テラー」をさがして
...たしかそれは、悲しいくらいに
空が赤に染まった朝のことでした。
僕は家を出ました。
たった一枚のレコードを...Intro=セピアレコード
椎名もた
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いつか、いつかのぼくらは移ろう時に拒まれ
ぼくの、ぼくらの言葉はひらりひらりと伝われ。
君が忘れたむかしの しろいひかりを描いて
ゆれてつたわる水面のいろを思い出すために
ふわり、浮かんだ涙の行先もまだ知らずに
捨てて捨てられ、ぼくらは忘れ、忘れた日常
消えたひかりのその下で君はうずくまって笑う
吐...Lab*
椎名もた
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あの日を浮かべながら
重ねた。「さよなら」と。
あの空が落ちたような
悲しみを。僕は独り。
「さよなら」聞こえたら
別れを。これから独り。
バラバラになったコラージュ 捨てきれず
何も掴めない手に雫が落ちる...ココロノコリと浮遊
椎名もた