タグ「ショート」のついた投稿作品一覧(14)
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オレンジジュースなんか
プラスチックのコップ
そう決めたのは、いつからかなあ
バカラのグラスはかならず
ブランデー専用
そう言ったのは、いつだっけなあ
とうめいなバカラが
だいだいで満たされて
それを見たわたしは
あなたを怒った...(non title)
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空(くう)を切るこの手の上
空(そら)を仰ぐこの目の先
鋼の天使は舞う
地上の柵を知り
天空の制約を受けぬ命
人はその姿に思いを馳せ
そして妬むのでしょうか
微笑みの意味知らぬ彼女
馴合いを忌み嫌う科学者
人と呼ばれ戸惑う彼女に...no gravity
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―そろそろ電源を切ると
言われたのはさっき。
なごりおしむように
その音を つめさきにかんじるように
わかれをおしむように
ほほえみあったりする
―すわろうか
―立っていたいの
―うん、ぼくも
なみだがとまらないのは...四番目の指を
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コーヒーをブラックで飲めたら きっと大人になれる
そう信じて一気飲みしたら
苦くて涙が出た。
砂糖とミルクを入れて
ごまかして飲んだ。
ドライな恋は苦手。
いつもどこかで信じていたいから
沢山の愛を下さい。
手をつないで街に出よう。
言葉と思いは反比例。...coffee
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いつからか 恋が 愛になって
いつからか 貴女は 君になって
でも僕は 僕のままだと思ったよ。
いつからか 冬が 春になって
いつからか 卵は 鳥になって
でも 僕は僕でしかないと思ったよ。
僕も何かになりたいよ。
そういってやっと気が付けたね。
いつからか 僕は 僕等になってた。...have been
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およいでいて。
そのままどこまでへも。
必ず見つけるわ。
おいかけていける。
淋しくはないの。
悲しいだけで。
あなたのうろこを
見ているだけで
ひどく胸をしめつけられるの。
それだけなのよ。...魚(Ⅱ)もしくは城の王女の独白とエゴ
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なにかうしなうときひとは
ぜつぼうのふちにあしをそえて
なにかなくなるもののさだめを
うけいれきれずに
もたざるものがたとええいごう
てにいれられなくとも
わたしはきっとなかないで
あすをもまたすてないで
されどもてにしていたものを
とつぜんなくしてしまうとき...なくしもの
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ココロの中のナニかがはじけた音がして
振り上げたコブシは中を空振(スカ)る
あなたを見つけたオレ
パラボラアンテナ
脈拍は上限を知らず
オレは常識を知らず
あなたはオレを知らず
その時間はただ過ぎて
ただ過ぎてオレだけが
メトロノーミング...パンプキンパンチパース
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大好きな青空のように
どこまでも澄みわたっていたい
振り返るとそこにいつも
見上げるとそこにいつも
時折雲は言うだろう
憎しみとさげすみと呪いの言葉
でも気にはならない
僕の脚は地面についている筈だもの
いつか雪が唄うだろう
哀しみとあわれみと同情の詩歌...スカイサイトクリアヴュー
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あたたかな雨にふられて
やんわりと服が濡れ髪が濡れて
歩く
隣には猫
空には泥道
足元には見えないもの
愛おしい程憎らしい
世界と近所の全てのもの
愛しているよ
何故そんなにむくれたままで...柔雨(やわあめ)
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今すぐ携帯を鳴らせばいいね
そのシンドウはコドウのように
僕の指先から全身へくまなく伝わって
ああ
一体感
合図したら始めようか
儀式めいた愛のカタチ
泣かないでさみし気なモアイ
隣には仲間が居るのだから
君の涙がこの海をまた...last call
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雨はまだやまないで
まどのそとをぬらすばかり。
ぼくらの中の胆石を
押し流すには至らない。
いたずらなテディ。
どうぞぼくらの日記帳を
雨の元にさらしておくれよ。
きっとそのうち文字たちは
流れて逝ってくれるだろう。
水性ペンの小さな文字に...テディ
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大好きでした
ずっと大好きでした
とけてしまいたいくらい。
ただ 私のモバイルは
音を出さなくなり
そして あなたのチェーンは
外れだし
次に会う時は
はじめましてと言うそうなのです。
これからあなたは...collapse
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大人と子供の中間に生きてるなんて
格好付けた様な台詞当てはめて
単にどっち扱いもされたくないお年頃らしい
生きてる意味は知らないけど死ぬ気も無い日々は
いつか終わりが迎えに来てくれるの?
I like black coffee + milk and sugger.
甘くは無い
苦くないだけで
I l...black coffee