季結の投稿作品一覧

東西南北
縦横無尽
古色古香
鳥語花香
古から続く都
どうやって迷い込んだのか
琴の音が響く
笛の音が漂う
香りが意識を奪う
ここはこの世かあの世か...

忘れたくて　花の海に潜り
息を止めて　沈んで
まぶたの裏　映るのは
ひときわ輝いていた君
遠く　いってしまった君は
どうしているだろう
今日も星をみてるだろうか
流れ星は
消えることをわかっていても
惹かれ近づきたかったのかも...

「またね」といって
アナタが遠ざかっていく夢が
繰り返される
耳に残った
木霊する甘い歌声が
最後の宴に誘う
さあ扉の奥へ
もっとあなたの声を聞いていたかった
一夜きりの夢は終わり
遅かったのね...

すべて何もかもが真っ白の
冷たく悲しい雪の国
ひとりさびしく城に住む
雪の国の女王様は
誰かが来てくれるのを
待っているの
暖かいものなんて何一つない
触れてしまえばすべて
凍ってしまう
冷たい手は暖かい心の持ち主だと...

私はいつもここから眺めてる
この公園の風景を
晴れの日も
曇りの日も
風の強い日も
たいていひとりで
たまに誰かが隣に座る
のんびりとうたたねするのが好きなんだ
やさしくなでてくれる風が気持ちいい
揺れる木々のざわめきは子守唄...

暑さで曇った　ガラスの向こう側
雪がちらちら　ふわり　ふわり
すべてを真っ白に染めていく
コートを着て　
帽子をかぶって
マフラーを巻いて　
さあ、飛び出す
手のひらにポタリ
小さな六花　とけていく
手をつないで...

私の歌　届いてますか？
小さな箱の中で
毎日歌い続けてる
休む暇なんてない
いつでも誰かが
私の歌を聴きたがっているから
どんどん増えてく歌
次は何を歌えばいいの？
上手く歌えてるかな？
心のない私には...

ずっとずっと一緒だった
生まれたときから一緒だった
生まれる前から一緒だった
ひとりだなんてありえないんだ
手を伸ばせば
いつも君が握ってくれた
この手は今はカラッポ
うれしいときも
楽しいときも
笑っていると...