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KAITOオリジナル曲「モノクロの渇望」

廃墟で生まれた青年の歌。
ニコニコ動画verはこちら
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29321527

灰色の砂が降り積もる死んだセカイで
鉄くず達が時間の手により
朽ちる日を待ち続けてる
僕は、そんな壊れたセカイで生まれた
３６０度無限に続く砂と瓦礫

こんなにただ広いだけの虚空の中
こんなに小さな僕がたった一人で
何かできることがあるの？
叫ぶ声も砂にかき消され
涙も砂に落ちて跡形も無く吸い込まれ
僕も、時が少しずつ命を蝕んで
いずれはただ死にゆけばいいと思っていたんだ

だけど聴いたんだ
救済のような命宿すあの歌を
その瞬間、モノクロのセカイが
幸せそうに呼吸した
初めて見た地平線は眩暈がするほど鮮やかで
水の鼓動　風の祈り　
ここはオシマイじゃなくて「ハジマリ」かもね
　
あの日からもう
優しくて不思議な音色は
聞こえなくて僕は今日も
鉛の空を見上げているだけ
膝抱え込み上げる虚無に震えながら
２３．４度傾いた希望の欠片

痩せた馬に跨り
あてもなく駆けても
姿もわからぬあなたはどこにもいなくて
ただ、砂の上に蹄の跡が増えていくばかり
それさえも風が吹いて徐々に薄く消えてゆく
一目でいいから会ってみたいな
このセカイのどこかに
あなたが必ずいると信じて走り出す

「気が触れた若者」だと
嘲笑う老いた人達もいるけど
僕は、僕自身を信じているだけ
燃え滾る心を
記憶の歌声に焦がれながら
探し続けるナナメの太陽といつも一緒
でもね僕は生きていたい　おかしいか？

願わくば、僕の体、僕の存在が
灰色の砂に埋もれて、消えてしまう前に
僕はあなたに会いたい
そして、あの歌を聞かせてくださいどうか
救済の竪琴のようなアリアを
望みはそれだけ

O God, give us
Serenity to accept what cannot be changed,
Courage to change what should be changed,
And wisdom to distinguish the one from the other.

In the Name of the Father, and of the Son,
and of the Holy Ghost, Amen.